トップニュース
フォビ・グローバル(Huobi Global)が発行する暗号資産(仮想通貨)のフォビトークン(HT)が、同取引所がカリブ海の島国ドミニカ共和国が発行する国家ファントークンをエアドロップすると発表したことを受けて上昇した。
「ドミニカコイン(Dominica coin:DMC」は、同取引所のトークン発行プラットフォームのフォビ・プライム(Huobi Prime)で「しかるべき時期に」発行されるという。フォビの声明によると、ユーザーはドミニカのデジタル身分証明書を使って、フォビ上で本人確認を完了できる。
フォビトークンは24時間で約15%上昇し、7.12ドル付近。1週間で約40%上昇した。
この取り組みは、暗号資産ビリオネアのジャスティン・サン(Justin Sun)氏との関連もあって注目されている。ドミニカコインはサン氏が手がけるトロン(Tron)ブロックチェーン上で発行される予定で、サン氏は最近、「数千万」のフォビトークンを保有していることを認めた。
先月、フォビは戦略と開発をに指針を与える新しいグローバル・アドバイザリーボードの最初のメンバーとして、サン氏を指名している。
他のニュース
コインベース・ウォレット(Coinbase Wallet)は、同取引所のWebサイトによると、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、イーサリアム・クラシック(ETC)、エックス・アール・ピー(XRP)、ステラルーメン(XLM)のサポートを12月5日に終了する。「使用が少ない」ことを理由としている。
ソラナ(Solana)ブロックチェーンに注力した暗号資産ウォレットのファントム(Phantom)は29日、イーサリアム(Ethereumu)ブロックチェーンとポリゴン(Polygon)ブロックチェーンのサポートを追加する。今後3カ月をめどに提供を開始するという。洗練されたユーザー・インターフェース(UI)を武器にユーザー獲得を目指す。
暗号資産市場は上昇:ビットコイン(BTC)は1.5%上昇して、1万6400ドル付近(日本時間30日11時45分では、1万7000ドル付近に上昇)。イーサリアム(ETH)は4.3%上昇して、1220ドル付近(同様に、1270ドルまで上昇)。
2つの主要暗号資産が28日の下落から反発したにもかかわらず、トレーダーは市場の先行きを見極めようとしていると、オアンダのシニア・マーケットアナリスト、エドワード・モヤ(Edward Moya)氏は29日に述べた。
「他の暗号資産デリバティブでの価格差、一部の取引所での取り付け騒ぎの可能性、経済が景気後退に向かいつつあるように思えるなかでリスク選好にとっては厳しい時期にあること」から、下落リスクが高まっているため、押し目買いにフレンドリーな環境」ではないと同氏は指摘した。
株式市場はまちまち。S&P500は0.1%下落、ナスダックは0.5%下落し、ダウ平均は横ばいとなった。
アルトコイン
●DeFi(分散型金融)レンディングのコンパウンド・ファイナンス(Compound Finance)は、プラットフォームのリスクを下げるためにローン制限を設け、借入上限を導入する案を可決した。コミュニティは、ラップドビットコイン(WBTC)、チェーンリンク(LINK)、ユニスワップ(UNI)をはじめ、10の暗号資産の最大借入額の導入または引き下げに圧倒的な賛成票を投じた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:
|原文:Crypto Markets Today: Huobi’s HT Token Climbs After Exchange Discloses Airdrop