ビットコインは11月、約18%下落したが、最終日はパウエルFRB議長のハト派的発言を受けて、株式市場とともに上昇した。
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米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)は、市場低迷に対応してグローバルスタッフの30%(約1100人)をレイオフすると11月30日に発表した。
暗号資産市場は今年、低迷が続いており、ビットコイン(BTC)は2021年末から約60%下落、暗号資産の時価総額は1年で3分の2以上減少した。直前の好況期に人員を増強した企業は、下落局面で人員削減を余儀なくされている。
6月、他社が人員削減を行い、経験豊富な人材が市場に溢れるなか、クラーケンは拡大を視野に入れ、さらに500人を雇用する予定としていた。
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暗号資産市場は上昇:ビットコイン(BTC)は11月上旬以来となる1万7000ドル超えとなった。当記事執筆時点、24時間で3.6%上昇、1万7060ドル付近となっている。
イーサリアム(ETH)も6.6%上昇して1300ドル付近。他にはユニスワップ(UNI)が6%以上、ドージコイン(DOGE)は3%以上上昇した。
だが11月を通してみれば、散々な結果となった。FTXの破綻とその影響で、ビットコインは11月、約18%下落し、イーサリアムは約21%下落した。そのなかで、バンドプロトコル(BAND)が57%、ライトコイン(LTC)が38%上昇した。
株式市場は、パウエルFRB議長のハト派的発言をポジティブに捉え、ナスダックは4.4%、S&P500は3%、ダウ平均は2.1%上昇した。
アルトコイン
●株式、ゴールドの動きから乖離:11月、暗号資産市場は、株式市場およびゴールドの動きから大きく乖離した。11月、S&P500は2.2%上昇、ゴールドは8.5%上昇したが、CoinDesk Market Index(CMI)は-16.2%となった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: Kraken Becomes the Latest Industry Giant to Cut Its Workforce