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FTXのサム・バンクマン-フリード前CEOは12月13日、バハマの裁判官に対して、アメリカへの身柄引き渡しに反対する権利を放棄するつもりはないと述べた。
前CEOは、オンラインでの詐欺、陰謀などの罪状でのアメリカへの引き渡し命令に対応するために13日朝、バハマの裁判所に出廷した。
前CEOの両親は、報道陣の後ろの3列目に座っていた。2人は、ときに頭を抱え、ときに手を握り、落胆と反抗の間で揺れ動いているように見えた。母親は、息子が「逃亡者」と呼ばれたときに数回、声を出して笑い、父親はときおり、周囲の音をかき消すかのように耳に指を当てていた。
バンクマン-フリード前CEOの弁護人は保釈を要求したが、裁判官は保釈を拒否、来年2月8日に身柄引き渡しの審問を行うと述べた。
市場動向
ビットコイン(BTC)は13日、米CPI(消費者物価指数)が予想以上の減速を示した後、4%上昇して1万7700ドル台となった。高騰するインフレを抑制するための米FRB(連邦準備制度理事会)の取り組みに進展があったことを示した。
イーサリアム(ETH)も同様に4%上昇の1310ドル付近。
アルゴランド(ALGO)は、イタリアでデジタル保証プラットフォームをサポートするブロックチェーンに選定されたことで、約3%上昇して0.22ドル付近となった。EU(欧州連合)加盟国が銀行や保険の保証にブロックチェーン技術を利用することは初めて。
USDコイン(USDC)の流出が急増したため、バイナンスはユーザーの引き出しを一時的に停止し、今年、すでに広がっている投資家の不安と憶測をさらに拡大させた。引き出しは現在、再開されている。
株式市場も上昇し、ナスダックは1.01%、S&P500は0.73%、ダウ平均は0.3%上昇した。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):884.46、+2.6%
●ビットコイン:17,751ドル、+3.2%
●イーサリアム:1,319ドル、+3.4%
●S&P500:4,019.65、+0.7%
●ゴールド:1,822ドル、+2.3%
●米国10年債利回り:3.5%、-0.1
市場分析
ビットコインは13日、米CPIがエコノミスト予想の7.3%に対して、7.1%上昇となったことを受けて上昇した。インフレ率は2カ月連続で予想を下回った。
ビットコインとイーサリアムはCPI発表直後に上昇し、当記事執筆時点ではそれぞれ3.3%、3.5%上昇している。
取引高で見ても、取引高が20日移動平均を50%以上上回った暗号資産のリストにビットコインとイーサリアムは含まれている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: Sam Bankman-Fried Hearing Tops Another Troubling Day