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破綻した暗号資産レンディング大手ブロックファイ(BlockFi)は、プラットフォームに凍結されている顧客資産の引き出しを許可するようにアメリカの裁判所に申請したことが、裁判所への提出書類で明らかになった。
12月19日にニュージャージー州の破産裁判所に提出された申立書には、ブロックファイのウォレットに保管されている暗号資産は顧客のものであり、11月10日のプラットフォーム停止時に凍結された資金について「法的または衡平法上の利益を有していない」と記載されている。
FTXのサム・バンクマン-フリード元CEOがアメリカへの引き渡し手続きを開始する書類にサインしたと、バハマのFox Hill刑務所の職員の言葉を引用してニューヨーク・ポスト紙が報じた。
アメリカでバンクマン-フリード元CEOは、マネーロンダリングや詐欺共謀の罪を含む裁判に直面することになる。
市場動向
ビットコイン(BTC):24時間で1.5%上昇し、1万6890ドル付近。
イーサリアム(ETH):ビットコインと歩調を合わせ、3.1%上昇して1215ドル付近。
ポリゴン(MATIC):ポリゴンの共同創業者サンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)が、創業者らと投資家をつなぐことを目的としたWeb3アクセラレーター「Beacon(ビーコン)」を発表。ニュースを受けてポリゴンは1.5%上昇し、0.79ドル付近となった。
株式市場も上昇。ダウ平均は0.28%、S&P500は0.10%、ナスダックは0.01%上昇した。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):797.35、+2.0%
●ビットコイン:16,878ドル、+1.6%
●イーサリアム:1,215ドル、+3.2%
●S&P500:3,821.62、+0.1%
●ゴールド:1,828ドル、+2.2%
●米国10年債利回り:3.68%、+0.1
市場分析
投資家は現状、何よりも安全性を好んでいるようで、伝統的資産と暗号資産の双方でよりパフォーマンスの優れた資産を探し求めている。
CoinDesk Indices(CDI)のデータを見ると、ビットコインを軸とするCurrency Select Index(CCYS)と、イーサリアムを軸とするSmart Contract Platform Index(SCPX)がCMIの他のセクターを上回っている。CMIは、暗号資産市場全体のパフォーマンスを示す指標であると同時に、暗号資産をセクターごとにグループ化しており、パフォーマンスの測定や比較が可能になっている。
データが示しているのは、過去の市場サイクルと同様に、暗号資産における安全への逃避が、ビットコイン、およびイーサリアムへの移動につながっていること。一方で、より投機的なComputing Index(CPU)とCulture & Entertainment(CNE)は、週次と月次の双方で他のセクターに遅れをとっている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: More FTX Fallout as Traders Turn Defensive