個人誓約保証金の書類には、バンクマン-フリード前CEOが約束の日時に裁判所に出廷しなかった場合、裁判所に2億5000万ドルを支払うという約束が記されている──年末に公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選(年始のコラムは明日、紹介します)。
ビットコイン:2022年の10大ニュース
価格下落と企業の破綻が2022年の暗号資産関連ニュースを席巻しているが、ビットコイン(BTC)にとって2022年は大きな前進の年だった。
2022年に私たちは、ビットコインがプロトコルとして、開発者や起業家が見出したニーズを満たすことができる広範なイノベーションをプロトコルに手を加えることなく実現していく様子を目の当たりにした。ビットコインの10大ニュースをまとめた。……続きを読む。
BTCマイニング、ヨーロッパ最後の避難先はもう使えない
今年初め、高騰した電力料金からノルウェー北部とスウェーデンに逃れて操業を続けたビットコイン(BTC)マイニング会社(マイナー)は、この冬、電力料金の高騰を受けて、操業を停止している。
わずか数カ月前、ヨーロッパのマイナーは、ヨーロッパ全体で電力料金が高騰するなか、豊富な水力発電と低需要により世界で最も安価な電力料金となっている北欧の国々に移動した。アメリカやカナダに向かうマイニング会社もあった。
だが今、マイニング会社は電力料金の記録的な高騰に直面している。暖房のために電力需要が高まる冬はまだ始まったばかりだ。……続きを読む。
保釈金330億円は誤解──バンクマン-フリードCEOは書類にサインしただけ
FTXのサム・バンクマン-フリード前CEOは12月22日、保釈されて実質的に自由の身になった。世界中のメディアは、前代未聞の「2億5000万ドル(約330億円)」という巨額の保釈金を支払ったと報じた。法廷でニコラス・ルース(Nicholas Roos)連邦検事補も「史上最大の」公判前保釈金と述べた。
だが、この「2億5000万ドル」には、数字とは違う事実があることが判明した。実際、保釈金はかなり少ない。……続きを読む。
バイナンスコイン、米大手暗号資産取引所への未上場は黄信号か
バイナンス(Binance)はこの数週間、暗号資産市場の憶測の中心となっている。同取引所から数十億ドルの資産が流出し、監査が立ち消えになり、米規制当局の調査を受けているのではないかと伝えられているためだ。
こうした不安は、バイナンスコイン(BNB)の最近の下落傾向に明確に反映されている。バイナンスコインは12月、約17%急落して245ドル付近、暗号資産の指標であるCoinDesk Market Indexの5.7%下落を大きく下回った。……続きを読む。
2022年、私を怒らせた5つのこと
2022年に私をイラつかせた暗号資産関連の出来事を5つにまとめてみた。もちろん、5つよりはるかに多かったが、「市場の低迷」といった明らかなものは面白くないので含んでいない。……続きを読む。
FTXユーザーの損失は、ウォール街弁護士の稼ぎ
サム・バンクマン-フリード前CEOは保釈金として330億円を支払い、幹部たちは検察と取引し、100万人もの債権者はお金を取り戻そうとしている。
だが、あるグループは間違いなく利益を手にする──弁護士やコンサルタントだ。……続きを読む。
知られざる2022年のトレンド──モバイルを取り込む暗号資産
2022年は「Merge(マージ)」の年、あるいはFTXやスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)、テラ(Terra)などの業界大手が凋落した年として記憶されるだろう。
だが2022年には、他にもあまり注目されていないが影響力の大きなトレンドがあった。暗号資産がついに、モバイルの重要性に目覚めたのだ。……続きを読む。
ビットコイン開発は少数精鋭──月間アクティブ開発者、40〜60人:NYDIG
ビザやマスターカード、ペイパルなど、伝統的金融システム大手が何万人ものスタッフを抱える一方で、ビットコインの月間アクティブ開発者はわずか数十名──。
ビットコインに特化した投資会社ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ(New York Digital Investment Group:NYDIG)は9月、ソフトウェア開発の観点からみたビットコインの14年間の進化をまとめたレポートを発表した。……続きを読む。
「クリプト・ツイッター」は終わりか──開かれた議論の場はどうなる?
多くの人が予測しているように、イーロン・マスク氏が率いることでツイッターがゆっくりと没落していくとしたら、暗号資産関連の話題で盛り上がる「クリプト・ツイッター」はどうなるのだろうか?
インサイダー・インテリジェンス(Insider Intelligence)は今週、今後2年間で、ツイッターは3000万人のユーザーを失うとの予測を発表。……続きを読む。
米インフレ減速もビットコインは上値重く、景気後退懸念で八方塞がり【bitbankレポート】
FTXショックの余波が尾を引くなか、16,000ドルを割った11月のビットコイン(BTC)対ドルは、来年の夏に半減期を迎えるライトコイン(LTC)相場の上昇に連れ高となり、月末から戻りを試す展開に一転すると、ブロックファイ(BlockFi)との関わりが懸念されていたシルバーゲート(SilverGate)が、同社へのエクスポージャーが「最小限」であると発表したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げ幅縮小の可能性に言及したことで、17,000ドルを回復して12月を迎えた。……続きを読む。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:ノルウェーにあるKryptovaultのマイニング施設。ビットメインのマイニングマシンが山積みに(Eliza Gkritsi/CoinDesk)