ビットコインキャッシュ、10%急騰──5月のハードフォークに期待が高まる

ビットコインキャッシュ(BCH)の価格は、2023年5月のハードフォークを前に、トレーダーらがこのネットワークの可能性に期待して、過去24時間で10%近く急騰した。

価格チャートによると、BCHは1月13日にサポートレベルの108ドルを超え、125ドルまで上昇した。買い手の意欲によっては、次の抵抗線となる150ドルまで動きが加速する可能性がある。

ハードフォークとは、ブロックチェーン・ネットワークのアップグレードを指す。ビットコインキャッシュの5月のハードフォークは、開発者によると、ビットコインキャッシュで直接分散型アプリケーションの実行を可能にする「CashTokens」の計画とともに、この駆け出しのネットワークに追加のセキュリティとプライバシーをもたらすように設定されているという。

その他のすでに決定している改善内容としては、取引時間を短縮するのに役立つトランザクションサイズの縮小や、ビットコインキャッシュユーザーへの定期的な支払い、デリバティブ取引、クラウドファンディングの機会などを提供するビットコインキャッシュベースのアプリケーションを構築できるスマートコントラクト機能などがある。

メカニズム・キャピタル(Mechanism Capital)の創設者アンドリュー・カン(Andrew Kang)氏はツイッターで、ファンダメンタルズの改善とBCH価格の底打ちが相まって、今後数週間の価格高騰のきっかけを作ったようだと指摘した。「チャートは異常に底打ちしていて、衝撃の準備が整ったように見える」とカン氏はツイートしていた。

その他、ビットコインキャッシュの価格上昇を後押しする要因としては、早ければ2023年3月にカリブ海の島国セントクリストファー・ネイビスで法定通貨になる可能性があることが挙げられる。この計画は確定したものではないが、2022年11月には検討段階に入っていると言われていた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Cash Jumps 10% Ahead of Optimistic May Hard Fork