Merge(マージ)を前にバリデーターたちはブロック承認プロセスに参加する条件を満たすために、PoSのビーコンチェーン(Beacon Chain)に32イーサリアムをステーキングした。──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。
2023年のイーサリアム:展望と課題
迫るステークド・イーサの引き出し──これがイーサリアム開発者たちが取り組む最も差し迫った課題となるだろう。
昨年9月に実施された「Merge」によって、イーサリアムブロックチェーンのコンセンサスメカニズムがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行して以降、イーサリアムブロックチェーンではブロックを承認してブロックチェーンに追加する作業にマイナーではなくバリデーターを使うようになった。…続きを読む
バイナンスUSDの需要減少、ステーブルコイン競争は新局面へ──暗号資産のキラー・ユースケースとなるか
世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは昨年、独自ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)を大プッシュしていた。
しかし、バイナンスの健全性にまつわる憶測が飛び交う最近は、1カ月で55億ドル(約7360億円)相当のBUSDが換金され、成長に陰りが見えているようだ。BUSDの需要の落ち込みと同時に、バイナンスに預け入れられていた暗号資産の流出を示すデータも12月に明らかとなった。…続きを読む。
懐疑派の私が、暗号資産業界の存続を確信する理由──デューク大「Digital Assets at Duke」に向けて
暗号資産(仮想通貨)懐疑派として知られる私が、1月20日、21日にデューク大学で開催されるデジタル資産カンファレンスに尽力していることは奇妙に見えるだろう。私はかつて、ウォール・ストリート・ジャーナルに暗号資産の禁止を求めるコラムを寄稿したこともある。
私は依然として、ビットコインなどの裏付け資産を持たない暗号資産は経済的有用性を持たず、メリットよりも社会に対するコストの方がはるかに大きいと考えている。だが、より広範なデジタル資産業界が消滅することはないことも理解している。…続きを読む
年頭の価格予測に惑わされない
暗号資産価格のボラティリティは、投資家たちがこの14カ月間、悩まされてきた問題。だが、問題がすぐになくなることはないだろう。暗号資産投資を積極的に行っている人、あるいは興味を持っている人なら、すでに年始恒例の価格予測を目にしただろう。
米テレビ局CNBCが伝えた次のタイトルほど、暗号資産の価格予測の難しさを上手く表現したものはないかもしれない。…続きを読む
2023年、ReFiがメインストリームに
DeFi(分散型金融)は2020年夏に大きな盛り上がりを見せ、直近の強気相場や、それ以降の多くの投機的な行動の代名詞となった。DeFiが誕生した理由の1つは、銀行が透明性があり、包括的な金融システムを提供できなかったことに対処するためだ。
ReFi(再生金融)は、経済をより包括的で持続可能な形で再構築するために暗号資産のテクノロジーや考え方を活用するもの。私は2023年、特に暗号資産と気候変動が交わる分野において、ReFiはDeFiよりも熱いものになると考えている。…続きを読む
メタバースのマスマーケット普及、スマートTVが切り開くか?【CES 2023】
Web3は、ゴールデンタイムへの準備ができているだろうか?
ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」で発表された一部のテレビを使えば、メタバースやNFTウォレットにリモコンだけで簡単にアクセスできる。さまざまな機能を追加したテレビを生み出そうとするメーカー間の競争が加速している。…続きを読む
ブロックチェーン、企業の未来にERPと同じくらい重要な理由
大いなる切り離しが進行中だ。
ここ数カ月の苦境に希望の光を見るとしたら、ブロックチェーンの世界を金融エンジニアリングから、真の価値を創造する、より魅力的なビジネス用途へと向かわせる可能性かもしれない。…続きを読む
上場初日に価格が41%上昇「バイナンス効果」とは
バイナンス(Binance)に上場した暗号資産(仮想通貨)は、最初の30日で価格が73%上昇していることが、暗号資産投資家レン&ハインリッヒ(Ren & Heinrich)の分析で判明した。
レン&ハインリッヒは、26の暗号資産を18カ月にわたって追跡。バイナンスに上場した暗号資産は、価格が上場初日に41%、3日目に24%上昇しているという。この調査結果は、少なくとも短期的には暗号資産に利益をもたらす「バイナンス効果」の存在を証明した。…続きを読む
18〜19歳の投資実態調査──成人年齢引き下げで親の同意なしで投資が可能に:ビットバンク
暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するビットバンクは、2022年4月の成人年齢引き下げに伴って保護者の同意なく投資を始めることができるようになった18〜19歳に対して、資産運用や投資に関するWebアンケート調査を実施。1月12日に496名の回答の集計結果を発表した。…続きを読む
新年から相場のモメンタムは改善、先物市場では投機筋が買い入れ 【bitbankチャート分析】
2022年のビットコインは価格が1年間で532万円から217万円まで下落し、弱気トレンドが明確化した1年でした。
為替市場でもドル円が一時1ドル=150円まで上昇するなど歴史的な変化があった相場となりました。世界各国の中央銀行が急速に利上げを行ったことで、ビットコインへの資金流入が鈍化したことがビットコイン価格を大きく下げた要因となりました。今年の前半も多くの中銀の利上げが予想されており、ビットコイン相場には向かい風となる状況が想定されます。…続きを読む
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock