破綻したFTXを再開する可能性を模索していると、新CEOのジョン・J・レイ3世(John J. Ray III)氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
レイ氏は、サム・バンクマン-フリード前CEOと幹部が犯罪行為で告発されているが、顧客はFTXの技術と、FTXを再開させることに価値を見出すかもしれないと述べた。
「すべては検討中。もし、進むべき道があるなら、我々はそれを模索するだけではなく、実行するつもり」
FTXの取引所トークン、FTTはこのニュースを受け、バイナンス(Binance)で33%上昇した。
レイ氏は、FTXの再開は、単に資産の清算やプラットフォームの売却ではなく、顧客を回復できるかどうかが判断のわかれ目になると述べた。
また、インタビューでレイ氏は、メディアなどに対するバンクマン-フリード氏のコメントは参考にならないと批判した。バンクマン-フリード氏は、FTXは連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請する必要はなかったと述べ、レイ氏の判断に批判的な見解を示している。
「我々は、彼と対話する必要はない。彼は、私がまだ知らないことを何も教えてくれない」
ウォール・ストリート・ジャーナルへのテキストメッセージでバンクマン-フリード氏は「顧客を気遣うふりをしている人物の衝撃的で非難されるべきコメント」と回答した。
同記事が掲載された後のツイートに、同氏は「レイ氏が何カ月もそうした努力をつぶしてきた後、ようやく取引所を元に戻そうとリップサービスしてくれてうれしい!」と記した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk(キャプチャ)
|原文:New FTX Head Says Crypto Exchange Could Be Revived: Wall Street Journal