【US市場】ビットコイン、2万3000ドル付近で横ばい──ジェミニが追加レイオフ

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暗号資産（仮想通貨）取引所ジェミニ（Gemini）は昨年6月から少なくとも3回目のレイオフでさらに従業員の10％を削減する。米ニュースメディアのThe Informationが社内メッセージをもとに伝えた。

ジェミニは、ジェネシス・グローバル・キャピタル（Genesis Global Capital）の破綻の影響を受け、顧客への支払いが難しくなっている。ジェミニの創業者であるウィンクルボス兄弟は、ジェネシスの親会社デジタル・カレンシー・グループ（DCG）と、顧客に支払うべき9億ドルをめぐってツイッターで論争を繰り広げている。

社長のキャメロン・ウィンクルボス氏は社内メッセージで「さらなる人員削減は避けたかったが、マクロ経済のマイナス状況の継続と、業界の悪質業者による前例のない不正行為により、見通しを修正し、さらに人員を削減するしかない」と記した。

The Informationによると、ジェミニの人員は2022年初頭の約1100人から年末頃には650人〜700人まで減少していたという。

コインベース（Coinbase）、Crypto.com、Blockchain.com、コンセンシス（ConsenSys）など、多くの暗号資産大手が「暗号資産の冬」が続くなか、スタッフを削減。米CoinDeskは昨年4月以降、業界全体で約2万7000人が仕事を失ったと見ている。

ジェミニはコメントを控えた。

市場動向

ビットコイン（BTC）：24時間で2.3%上昇し、2万2950ドル付近。23日午前中は横ばいで推移し、午後、一時2万3158ドルの高値に達した後、やや下落した。コインシェアーズのデータによると、ビットコイン・ショートファンドは先週、2550万ドルの純流入となり、昨年7月以来の高水準となった。

イーサリアム（ETH）：24時間で0.4%上昇し、1630ドル付近。イーサリアムブロックチェーンの次の大規模アップグレード「シャンハイ」はこの春の予定。開発者は、テスト環境構築のためにブロックチェーンのコピーを作成する「シャドーフォーク」に成功したと述べた。

FTT：破綻したFTXの取引所トークン、FTTは今月、広範な市場の上昇のなかでショートスクイーズが見られ、約150％上昇した。Kaiko Researchのデータによると、バイナンス（Binance）のFTT-BUSDペアでは、2万FTT以上の買い注文と同程度の売り注文があり、バランスの取れたオーダーブックになっています。FTTは昨年11月に96％下落し、0.81ドルの安値を記録した。CoinGeckoによると、FTTは24時間で8％上昇し、2.2ドル付近となっている。

アクシー・インフィニティ（AXS）：P2E（Play to Earn：遊んで稼ぐ）ゲームのアクシー・インフィニティ（Axie Infinity）の暗号資産アクシー・インフィニティ（AXS）は、数百万ドル相当のアンロックが迫っているにもかかわらず上昇している。AXSは23日未明に4カ月ぶりの高値となる13.94ドルまで上昇、その後やや下落し、24時間で13％上昇、12.6ドル付近となっている。

株式市場：FRB（連邦準備制度理事会）がタカ派的な金融政策を縮小するとの期待が続くなか、株式市場は上昇した。S&P500は1.1％、ダウ平均は0.7％、ナスダックは2％上昇した。