メタバース関連トークンは1月、ビットコイン(BTC)を大きく上回るパフォーマンスを見せた。
ディセントラランド(MANA)は1月、約145%上昇。プラットフォームのユーザー数は大きく増加していないものの、1月中旬に多くの新機能を発表したことが要因となった。
1月の相場上昇では、多くの小規模な暗号資産がビットコインのパフォーマンスを上回った。ちなみにビットコインは1月に約40%、イーサリアム(ETH)は約30%上昇した。時価総額はビットコインは4460億ドル(約58兆円)、ディセントラランドは13億ドル(約1700億円)。
イールドギルドゲームス(YGG)92%上昇。同プロジェクトはPlay-to-Earn(プレー・ツー・アーン:P2E)領域に投資している。YGGの時価総額は5700万ドル。
ブロックチェーンコンサルティング会社STORM Partnersのマネージングパートナー、シェラーズ・アーメッド(Sheraz Ahmed)氏は、メタバース関連トークン上昇の一因として「特定のアルトコインとは対照的に、こうしたトークンのビジネスの可能性が1年前よりもはるかにクリアになっている」と述べた。
ザ・サンドボックス(SAND)は、2月中旬のアンロックを前に、91%上昇。P2Eゲームのアクシィ・インフィニティ(AXS)も約75%上昇した。こちらも4月にアンロックを控えている。
「投資家がメタバースに対する関心を高めていることは明らか。マッキンゼーの新しいレポートによると、メタバースにおける支出は、2030年までに合計5兆ドル(約650兆円)に達する可能性があり、誰もがその一切れを望んでいる」(アーメッド氏)
メタバース関連トークンの時価総額は現在85億ドル程度で、現在約1兆1000億ドルにのぼる暗号資産全体の時価総額の1%にも満たないと同氏は述べ、「したがって、成長の余地は大きい」と続けた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ディセントラランドの過去1カ月の価格推移(CoinDesk)
|原文:Metaverse Tokens Outperforming Bitcoin in January