EU内の銀行は国際規則発効前にビットコイン保有上限を適用すべき:ECB

欧州中央銀行(ECB)は2月15日、欧州連合(EU)内の銀行はバーゼル銀行監督委員会(BCBS)が提案した世界的な規則が発効する前に、ビットコイン(BTC)の保有上限を適用するべきだと述べた。

ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)はまだ欧州圏の銀行に大きく浸透していないが、ECBは暗号資産をリスク資産として扱い、すぐに保有を制限すべきであると述べた。

「BCBSの規則案はまだ法的拘束力を持たない。しかし、銀行がこの市場に参入することを望むなら、この基準を遵守し、事業計画や資本計画に反映させることが期待される」とEUの大手銀行を直接監督する責任を負うECBはニュースレターで述べている。

BCBSは最近、ビットコインなどの裏付けのない暗号資産に1250%という最高のリスクウェイトを割り当てることを提案した。これは銀行が暗号資産の保有量と同等の資本を発行しなければならないことを意味する。また、暗号資産の保有額はTier 1と呼ばれる中核的な資本の1%を超えない範囲に制限される。

BCBSの規則案はまだ法的効力を持たないが、欧州議会の一部の議員はすでに、規則の主要な部分に適応する法案を提出しようとしている。

ECBが2月15日に発表した調査によると、分散型台帳技術は「EUの銀行でほとんど使われておらず」、ソリューションを活用しようとしているのは5行に1行以下で、暗号資産の活動やエクスポージャーは「重要ではない」とされている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:EU Banks Told by Regulator to Apply Bitcoin Caps Even Before They Become Law