ビットコイン、2万5000ドルに迫る

中国での動き、そして熱意と高揚感がビットコイン(BTC)を次のサポートレベルまで押し上げるかもしれない。

価格

●CoinDesk Market Index(CMI):1,133、-0.4%
●ビットコイン:24,815ドル、+1.9%
●イーサリアム:1,701ドル、+1.1%

●S&P500:4,079.09、-0.3%
●ゴールド:1,851ドル、+0.5%

20日、アメリカは祝日だったが、ビットコインは24時間で1.9%上昇し、2万4815ドル付近、イーサリアムは1%上昇の1701ドル付近。

中国関連のレイヤー1トークンが上昇している。Confluxはこの1週間で500%上昇、NEOは70%上昇した。

Confluxは先週、中国電信(China Telecom)と提携し、ブロックチェーン対応のSIMカードを開発すると発表した。ただし留意すべきことは、中国国内では同国のBSN(ブロックチェーン・サービス・ネットワーク)と連携して使用される、トークンレスで政府公認のブロックチェーンとなることだ。

オアンダのシニア・マーケットアナリスト、クレイグ・エルラム(Craig Erlam)氏は、ゼロコロナ政策を終わらせた中国からの確かな経済データは株式市場と暗号資産を上昇させるだろうと述べた。

「中国経済の強気状況は依然として堅実で、ペースが上がるにつれて、今後数カ月のうちに刺激策が展開される可能性が高く、さらに成長を見せるだろう。国内需要は経済回復の基礎となり、指導者層は経済の潜在能力を最大限に引き出そうとするはずだ」

暗号資産と株式市場は上昇基調を描くだろうが、ゴールドは異なると同氏は考えている。

「ゴールドのトレーダーは、株式市場や暗号資産のトレーダーが持つ永続的な楽観主義を共有しておらず、この数週間はそれをすっかり強調した。ゴールドは修正パターンに陥り、それ以来、抜け出すことに苦心している」

今週は月曜日がアメリカ、木曜日には日本の祝日があり、大きな経済ニュースも予想されていないため、徐々にかもしれないが、ビットコインは熱意と高揚感だけで上昇するかもしれない。

「暗号資産は独自の世界に存在しているようで、ビットコインは20日に2%上昇し、先週の高値を再度、視野に入れている。ビットコインにとってきわめて重要な水準であり、ここを突破すればさらに多くの熱狂が生まれる可能性がある。熱意と高揚感が存在するときに何が起きるかは、皆が知っているとおりだ」とエルラム氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Edges Toward $25K During Slow Economic Day