ゴエリ・イーサ(Goerli ether:gETH)の価格が2月24日の0.07ドルから急上昇し、週末には1.60ドルを超えた。時価総額も1500万ドル(約20億円、1ドル=135円換算)に達している。
DEXToolsによると、過去24時間に100万ドル近くのgETHが取引され、当記事執筆時点で総流通量379万gETH、保有者数1260人となっている。
だが、gETHは人気のイーサリアム(ETH)のフォーク版でもなければ、ライバルトークンでもない。開発者がトランザクションやスマートコンタクトなどをシミュレーションするために使うテストネット「Goerli」で使うためのもの。本来、gETHは無料のトークンで、テストネット開発者向けに発行されるものだ。
そのため、gETHの価格高騰は暗号資産コミュニティから批判を集めている。
「テストネットのイーサリアムは無料のはずなのに、投機筋によって高値で取引されている。キーボード・ウォリアー(ネットに攻撃的なことを投稿する人たち)は、開発者が購入していると言うだろうが、そうではない。たぶん0.1%の人たちが消費のために購入している」と有名な開発者のムディット・グプタ(Mudit Gupta)氏は26日にツイート。
さらに「これはGoerliの終わりの始まり。よく働いてくれた」と続けてツイートしている。
NFTやミームコインも登場
テストネットは、開発者がメインネットに展開する予定のプロダクトや機能の重大なバグを発見し、改修するためのもの。gETH市場は、クロスチェーン取引プラットフォームのLayerZeroが分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)からテストネット版イーサリアムを購入できるスワップ商品を作成した後、今月初めに登場した。
LayerZeroは、開発者がGoerliでのテストを簡単に行えるようにしたかっただけだ。従来、テストネット用のイーサリアムを入手するのは面倒だった。
gETHは2月22日、10セントでユニスワップに上場。ユニスワップでgETHを購入すると、イーサリアムのメインネットとGoerliの双方でgETHとイーサリアムのスワップが行われ、イーサリアムブロックチェーン上のETHからgETHになった。
だが市場は意図せず投機家を惹きつけた。一部のCrypto Twitter(ツイッターで暗号資産の話題をやり取りする人たち)は、gETHに投資することで、この先、イーサリアムブロックチェーン上に構築されるであろうアプリケーションに投資している。
投機家は面白半分かもしれない。2月27日時点、GoerliにはNFTコレクションと、柴犬をモチーフにしたミームコインのGoerli Inuがすでに登場している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Goerli Testnet(キャプチャ)
|原文:Start of the End? Testnet Goerli Ether Spikes to $1.60 as Traders Jump on Opportunity Meant for Developers