ビットコインNFTは最大のユースケースを脅かす/アメリカ人の私がアメリカで起業しない理由【日曜日に読みたい厳選10本】

NFTをビットコインブロックチェーンに記録することは、通貨というビットコイン最大のユースケースを脅かすかもしれない──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

ビットコインNFT、ビットコイン最大のユースケース「マネー」を脅かす

Ordinal Inscriptionsとは一体何か? シンプルに答えるなら、ビットコインブロックチェーンで発行できるNFT(ノン・ファンジブル・トークンだ。

しかし、従来のNFTとは違う。例えば、変更可能なオフチェーンのメタデータに依存しているイーサリアムブロックチェーンのNFTとは異なり、OrdinalsのNFTは、すべてのデータをオンチェーン上に直接記録できる。…続きを読む

アメリカ人の私が、アメリカで暗号資産スタートアップを起業しない理由

弱気相場は暗号資産においては、開発の時だ。2023年は、実世界の資産(RWA)をオンチェーンに取り込むことや、再生金融(ReFi)分野のプロジェクトの爆発的増加と大きな関心を通じて、多くの開発者が実世界に影響を与え始める1年になると確信している。

しかし私は、開発者が暗号資産プロジェクトをスタートさせる場所としてのアメリカには、きわめて悲観的だ。特にビジネスに関連したトークンがある場合はなおさらだ。…続きを読む

コインベースがレイヤー2の激戦に参入、勝ち目はあるか?

コインベース(Coinbase)は、最近発表したイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンに関して、壮大な計画を持っている。

レイヤー2のオプティミズム(Optimism)と連携し、オプティミズムが提供するオープンソースツール「OP Stack」を使って開発された「Base」は、イーサリアムの取引手数料を1セントまで引き下げ、ソラナ(Solana)やアバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)などの他のブロックチェーンと連携することを目指している。…続きを読む

暗号資産が「業界」ではない理由

新しいコンセプトは、議論が複雑になる。難しい用語を使うからではなく、長年使われてきた用語では不十分で、かといって適切な用語がまだ存在していないからだ。その例の1つが、不正確であると知りながら、私が1日に何度も使っている用語だ。

ただし、「クリプト(暗号資産)」のことではない。…続きを読む

ハリウッド映画のような巧妙さ──ヨーロッパで広がる「リップディール詐欺」とは

巧妙な詐欺師の一団が、数週間から数か月をかけてブロックチェーンプロジェクトの幹部に接触し、夢のある手の込んだ投資話を展開し、レストランで直接会ってミーティングまで行い、最終的に数百万ドルの暗号資産を持ち逃げして、それきり行方をくらましてしまうという話は、かなり奇抜でまるでハリウッド映画のシナリオのようだ。

しかし、被害者や当局への取材によると、ローマ、バルセロナ、アムステルダム、ブリュッセルなど、ヨーロッパ中の都市で、このした詐欺が複数回起きている。…続きを読む

ウォレットハッキング──失われた数十億ドルを回復する最後の手段

暗号資産の欠点の1つは、ユーザーのミスが高くつくこと。万一、暗号資産ウォレットの鍵を失うと、暗号資産に永遠にアクセスできなくなる。

だが、ありがたいことに「ウォレットリカバリーサービス」という新しい業種が生まれている。失われた資産を回復するために、さまざまなテクニックを使う人たちだ。…続きを読む

優れた「Web3カスタマージャーニー」に必要なものは?

Web3開発できわめて重要になるものは、優れた「カスタマージャーニー」だ。すなわち、Web3と実世界を行き来するための、シームレスで安全、かつコスト効率が高く、素早い方法をユーザーに提供する必要がある。さらに、はじめから終わりまで、完全にセルフカストディであることも必要だ。

Web3の利用はまだ、断片化され複雑に感じられる。…続きを読む

ダッパーラボに対する判決、プライベートブロックチェーンに逆風

2月22日に発表された、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のビクター・マレロ(Victor Marrero)判事による64ページに及ぶ意見書の中には、ハウィー・テスト(Howey Test:投資商品が証券にあたるかどうかのテスト)の適用例としてこの先有名になるであろう事例が含まれていた。…続きを読む

開発に取り組むとき、再び

2020年4月、新型コロナウイルスのパンデミック第一波の中、シリコンバレーの大物マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏は世界中のイノベーターや夢想家たちに行動を呼びかけた。「開発に取り組むときだ」と。

アンドリーセン氏によれば、政治が停滞し、投資を無駄にしてきた数十年を経て、アメリカはひどい苦境に陥っていた。空飛ぶ車は? ロボットのアシスタントは? 壮大な公共インフラは? 私たちが約束していたものはどこにあるのだ?…続きを読む

DEXへの期待は「早すぎた」か──コインベースの取引高、年初からユニスワップを上回る

暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)の取引高は2023年現時点、データ企業カイコ(Kaiko)によると、人気のDEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)を上回っている。

2月28日、コインベースの取引高は1850億ドル超、ユニスワップの930億ドルの約2倍。2022年は、ほぼ同程度の時期もあった。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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