マイニング機器大手カナン、第4四半期の収益は82%減──販売よりもセルフマイニングに注力

マイニング機器大手のカナン・クリエイティブ(Canaan Creative:嘉楠耘智信息科技)は、マシンの販売よりもセルフマイニングにますます注力するようになったため、2022年第4四半期の収益が前年同期比82%減の5680万ドル(約77億3000万円)だったと、3月7日のプレスリリースで発表した

カナンの第4四半期のマイニング収入は1050万ドル(約14億3000万円)で前年同期比で368.2%増加した。一方、同じ期間に販売したコンピューティングパワーは75.8%減少した。

第4四半期の米国預託株式(ADS)1株当たりの純損失は38セントだった。前四半期は純利益4セント、前年同期は純利益1ドルだった。

カナンのマイニングマシンは2022年第4四半期、ビットコイン(BTC)価格の下落で需要が低迷した。

同社CEO兼会長のNangeng Zhang氏によると、「市場低迷時の需要リスクを軽減するため」にセルフマイニングにますます力を入れているという。カナンは、2月末時点で3.8エクサハッシュ/秒(EH/s)のコンピューティングパワーを導入しているとZhang氏は述べている。

カナンは、2023年の第1四半期の収益を6500万ドル(約88億5000万円)と予想している。

本稿執筆時点では、カナンの株価は時間外取引で2.51ドルと横ばいになっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Crypto Mining Rig Maker Canaan’s Q4 Revenue Sunk 82% to $56.8M