3月24日午後、米CoinDeskの編集者ニキレシュ・デ(Nikhilesh De)は、Amazon公式アカウントから、NFTの購入完了とギャラリーの確認を求めるメールを受け取った。
メールは、Amazon Prime Videoの自動更新後のタイミングで送信された。デはAmazonからNFTを購入しておらず、AmazonがNFTを扱うことを事前に知っていたわけではない。
メールは、AmazonのWeb3計画についての新たなヒントを提供し、ギャラリーなどがAmazon上のどこに展開されるのかを示している。
AmazonがNFTマーケットプレイスを開設するという噂は数週間前から広がっていた。だがアマゾンはまだ公式にコメントしていない。
暗号資産ニュースサイトのBlockworksは1月、匿名の情報源の話を引用して、AmazonのNFT参入を伝えた。Amazonは新会社を設立し、「ブロックチェーンベースのゲームと関連するNFTアプリケーション」に焦点をあてるという。
さらに今月はじめ、暗号資産サイトのThe Big Whaleが、AmazonのNFTサービスは4月24日にスタートすると報じた。記事によると、名称は「Amazon Digital Marketplace」となるという。
リンクは機能せず
1月、Amazon Web Services(AWS)は、アバラボ(Ava Labs)と提携して、企業や政府機関などに対するブロックチェーン技術の導入促進に取り組むと発表した。だがNFTやNFTマーケットプレイスの計画は言及されていなかった。
Deに送られたメールによると、NFTはAmazonの公式サイト上に開設されるギャラリーに預けられたという。しかし、メールに記載されたリンクはまだ機能していないようだ。
メールは、転売についても記載しており、NFTはロックが解除されるまで転売の対象にはならないとしている。また、NFTを出品する前に「再販業者として登録する」必要があるとも書かれている。だが、再販ページへのリンクも機能していなかった。
デはNFTにアクセスできなかった。このメールとPrime Videoの更新確認メールの両方が同タイミングで届いたが、NFTが更新確認と関連しているかどうかはわからない。
Amazonにコメントを求めているが、当記事執筆時点までに返答はなかった。
AmazonのNFT参入は、同社の数百万人のユーザーに対するWeb3の普及に向けた大きな一歩となり得る。アンディ・ジャシー(Andy Jassey)CEOはブロックチェーン技術にオープンな姿勢を示しており、2022年4月にNFTは「非常に大きく成長し続ける」と予想し、暗号資産の導入は「この先、可能かもしれない」と述べている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Amazon’s NFT Plans Teased in a Receipt Mailed Friday Afternoon