ビットコインは過去2年間で最良の四半期/米CFTCがバイナンスとジャオCEOを提訴【3/25~3/31のトップニュース】

米商品先物取引委員会(CFTC)は和解条件の一つとして、バイナンス(Binance)にアメリカでの業務停止を求める可能性があるとバーンスタインは3月28日の調査報告書で述べた──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

アメリカの銀行危機は、暗号資産取引所にとって好機になるかもしれない: JPモルガン

多くのフィンテック決済企業やオフショア銀行が、アメリカのシルバーゲート銀行(Silvergate Bank)、シリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank)、シグネチャー銀行(Signature Bank)の破綻によって空いた穴を埋めようとしているが、新しい銀行ネットワークが確立されるまでには時間がかかりそうだと、JPモルガン(JPMorgan)は3月22日の調査報告書で述べている。

カリフォルニア州、車両所有権のトークン化でブロックチェーン応用の先陣を切る:バンク・オブ・アメリカ

カリフォルニア州自動車局(Department of Motor Vehicles:DMV)のトークン化プロジェクトは、企業や州および連邦機関がブロックチェーンベースのソリューションを利用して効率化とコスト削減を図っている事例の一つだと、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は3月23日の調査報告書で述べている。

アマゾン、NFTマーケットプレイス開設はまもなくか──米CoinDesk編集者にエラーメール?

3月24日午後、米CoinDeskの編集者ニキレシュ・デ(Nikhilesh De)は、Amazon公式アカウントから、NFTの購入完了とギャラリーの確認を求めるメールを受け取った。

AmazonがNFTマーケットプレイスを開設するという噂は数週間前から広がっていた。だがアマゾンはまだ公式にコメントしていない。

ビットコインの上昇は、銀行業界を支える米ドルの恩恵:モルガン・スタンレー

相次ぐ強制閉鎖を受けて、銀行セクターを支える米ドルの流動性が高まるという期待がビットコイン(BTC)の上昇を後押ししているが、他の要因も絡んでいるとモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は3月26日の調査報告書で述べている。

時価総額で世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、今年に入ってから69%の上昇を記録している。

米CFTC、バイナンスとジャオCEOを提訴

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)と創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、アメリカで未登録の暗号資産デリバティブ商品を提供し、連邦法に違反したとして、米商品先物取引委員会(CFTC)は3月27日、両者を提訴した。

27日、イリノイ州北部地区連邦地方裁判所に提出された訴状では、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ステーブルコインのテザー(USDT)とバイナンスUSD(BUSD)はコモディティとされていた。

欧州議会のデータ法改正案、スマートコントラクトにキルスイッチを義務付け

欧州連合(EU)の加盟国が3月27日に発表したEUデータ法(European Union’s Data Act)の改正案では、スマートコントラクトにキルスイッチを搭載することが義務づけられる。

提訴は「事実の不完全な列挙」:ジャオCEO

バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは3月27日、同日の米商品先物取引委員会(CFTC)による提訴には「事実の不完全な列挙」が含まれているとブログに投稿した。

CFTC、バイナンスにアメリカでの業務停止を求める可能性:バーンスタイン

米商品先物取引委員会(CFTC)は和解条件の一つとして、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)にアメリカでの業務停止を求める可能性があるとバーンスタイン(Bernstein)は3月28日の調査報告書で述べた。

ビットコインにゼロ知識証明を──3人のドイツ人研究者が非営利団体設立

3人のドイツ人コンピューター科学者が、ライバルのイーサリアムで爆発的に普及した暗号技術であるゼロ知識(ZK)証明を使ってビットコインの規模拡大を支援する非営利団体「ZeroSync協会」をスイスで設立した。

三菱UFJ信託銀行・ソラミツ・Datachain、異なるステーブルコインの相互移転・交換の実現に向けて技術提携

三菱UFJ信託銀行、ソラミツ、Datachainの3社は3月28日、国内で発行が期待されている多種多様なステーブルコイン間のスムーズな相互移転・交換の実現に向けて技術提携を開始したと発表した。世界でも先進的なユースケースの構築を行い、グローバルで利用される金融インフラの構築を目指すという。

フィナンシェ、丸井グループからの資金調達を実施

ブロックチェーンを活用したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」で知られるフィナンシェは3月28日、小売・金融大手の丸井グループを引受先とした資金調達を実施したと発表した。

ビットコイン、過去2年間で最良の四半期──ゴールドやナスダックを上回る

米CoinDeskのデータによると、この時価総額トップの暗号資産(仮想通貨)は今年に入って約72%増の2万8500ドルとなり、四半期ベースで過去2年間の最高上昇率を記録した。この価格上昇により、暗号資産の市場価値は5420億ドル(約71兆4600億円)にまで上昇した。

ビットコインのレイヤー2「スタックス」好調

スタックス(STX)──スタックス・ネットワーク(Stacks Network)のネイティブトークン──は3月、ビットコインNFTを実現するBitcoin Ordinalsブームと、プロトコルのTVL(Total Value Locked:預かり資産)が増加するなか、価格が上昇した。同プロジェクトは今年、スピードとスケーラビリティを高めるアップグレードも予定している。

カナダ政府、年金基金に暗号資産投資についての情報開示を要求

政府の認可を受けた年金基金は、暗号資産投資について金融機関監督庁(Office of the Superintendent of Financial Institutions:OSFI)に情報を開示する必要があるとカナダ政府は述べた。カナダ政府は、暗号資産に対する規制を強化している。

ステーブルコイン比率、2021年5月以来の高水準──投資家の警戒心を示す

CryptoQuantが提供する「ステーブルコイン比率(Exchange Stablecoins Ratio:ESR)」──取引所のビットコイン準備金を取引所が保有するステーブルコイン準備金で割ったもの──は、2021年5月以来の高水準に上昇している。

ウォーホル作品をセキュリティ・トークンとして分割保有

ファインアートに投資できるブロックチェーンベースのプラットフォームをまもなく立ち上げるFreeportは、アンディ・ウォーホルの作品4点をセキュリティトークン(デジタル証券)として独占的に提供する。

4作品は、ウォーホルの代表作である「マリリン」(1967年)、「ダブルミッキー」(1981年)、「ミック・ジャガー」(1975年)、「理由なき反抗(ジェームズ・ディーン)」(1985年)で、それぞれ1000個のトークンに分割され、提供される。

Oasys、『ブロックチェーンファミ通』公開

ゲーム特化型ブロックチェーンOasysは、国内最大級のゲーム情報総合メディア『ファミ通』が制作したブロックチェーンゲーム情報冊子『ブロックチェーンファミ通』を公開したと3月29日、発表した。PDF版をOasysの公式サイトや公式Twitterで一般公開し、紙での発行も予定しているという。

秋元康氏が総合プロデュース、『IDOL3.0 PROJECT』は日本のWeb3普及を加速させるか?

オーバースは3月29日、総合プロ デューサーに秋元康氏を迎え、新規アイドルグループ創造プロジェクト『IDOL3.0 PROJECT』を開始すると発表した。従来のアイドル像や活動領域、グループ運営に捉われず、時代の変化やニーズに合わせて「アップデートされる」アイドルグループを目指す。

XRPが10カ月ぶりの高値、建玉は2021年12月以来の8億ドル超え──アルトシーズンへの期待高まる

暗号資産(仮想通貨)エックス・アール・ピー(XRP)が上昇している。発行元であるリップルラボが米証券取引委員会(SEC)との裁判に勝利し、より広い市場でのリスクテイクが進むとの期待が広まっているためだ。

コインベースは継続、バイナンスは撤退の可能性──規制強化のカナダ

米暗号資産(仮想通貨)取引大手のコインベース(Coinbase)は、カナダが暗号資産取引所に対する規制を強化するなか、規制当局とカナダでの事業継続について協議していると関係者は語った。だがライバルのバイナンス(Binance)は撤退する可能性が高いようだ。

アルゼンチンのLCC、チケットをNFT化

アルゼンチンの格安航空会社(LCC)フライボンディ(Flybondi)は、電子チケットをNFTとして発行する。

アルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上に構築されたNFTチケット発券技術によって、乗客は独力でNFTチケットの名義変更、譲渡、売却を行うことができる。

ビットコインの上昇は一時停止──クジラが利益確定か

ビットコイン(BTC)は過去2週間で17%以上上昇して規制の逆風の中でも回復力を示し、この資産が強気相場の初期段階にあることを示唆している。3月30日には一時2万9000ドルを超え、その後2万8500ドル前後で取引されるようになった。

オンチェーンデータによると、一部のトレーダーやクジラ(大量のトークンを保有する人々の俗称)が数週間の上昇の後に利益を確定しており、今後数日間の下落を促進する可能性がある。

ユーロクリア、DLTに基づく債券決済プラットフォームを構築中

伝統的な国際証券決済機関であるユーロクリア(Euroclear)は、分散型台帳技術(DLT)に基づく証券用の新しいプラットフォームを早ければ今年中に完成させる可能性があると、そのスタッフの1人が3月30日に述べた。

ステーキングサービスのリド、ポルカドットとクサマの取り扱いを終了

分散型金融(DeFi)ステーキングサービスを提供するリド(Lido)の開発者であるMixBytesのブログ投稿によると、リドは8月1日にポルカドット(DOT)とクサマ(KSM)のステーキングプログラムを終了する。

NEC、エンターテインメントを起点としたWeb3領域で香港のアニモカブランズ、Gryfynと協業

NECは3月30日、香港のアニモカブランズ(Animoca Brands)およびGryfynと、Web3領域におけるデジタルウォレット市場の創出・拡大を目的とした覚書を3月28日に締結したと発表した。ゲームをはじめコンテンツ(IP)などのエンターテインメントを起点とした、トラストなweb3社会の実現及び市場の創出・拡大を目指すという。

XRP取引高、韓国の取引所で急増

韓国の暗号資産(仮想通貨)トレーディングマニアが、エックス・アール・ピー(XRP)の上昇に後押しされて戻ってきたようだ。

価格が過去1週間で26%上昇したことを受け、韓国の3つの取引所、UpBit、Bithumb、KorbitでのXRPの取引高は数十億ドルに急増した。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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