OpenSea Pro、スタート
NFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)は、手数料無料を掲げて人気を集めるBlurとシェア争いを展開しているが、新たに熟練したNFTトレーダー向けに「OpenSea Pro」を立ち上げ、競争力強化を図っている。
オープンシーは、シンプルさ、手軽さからコレクターやアーティストの支持を集めてきたが、Blurは手数料無料とインセンティブによって、特に熟練トレーダーの支持を奪っている。両社はこの数カ月、互いの戦略をコピーし、方針を転換しながら緊迫した頭脳戦を繰り広げている。
- OpenSea Proの中身:OpenSea Proは4月に買収した「Gem」の名称を変更したものだ。約170のマーケットプレイスから情報を集め、トレーダーにリアルタイムのデータトラッキング、在庫管理、取引手数料の最適化などを提供するという。
- 曖昧な線引き:OpenSea ProがBlurを上回ることができるかどうかはまだわからないが、Twitterでは好意的な反応が寄せられています。注目すべきは、OpenSea Proによって、オープンシーは熟練トレーダーに対応しつつ、メインプラットフォームでは従来どおり、一般的なトレーダーにも対応していること。今後、ユーザーの使い分けが進むのか要注目だ。
ラルフ ローレン、暗号資産支払いに対応
ファッションブランドのラルフ ローレン(Ralph Lauren)は、マイアミに同社初となる暗号資産での支払いに対応した店舗をオープンした。暗号資産サービスプロバイダーのBitPayの協力を得て、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ポリゴン(MATIC)での支払いが可能になっている。
- NFTにも参入:同社はさらに、Web3コミュニティのPoolsuiteと提携、共同ブランドのNFTをリリースするという。NFT保有者は「スペシャルイベント」にアクセスできたり、アバターにラルフ ローレンのデジタルウェアラブルを着せることができるようになる。
VitaDaoが会社設立
製薬大手ファイザーが支援する、長寿科学をテーマにしたDAO(分散型自律組織)のVitaDAOは、研究資金を調達するための会社設立を投票で決定した。「VitaTech」はアメリカの大学や研究機関から長寿技術のライセンスを受け、開発を継続し、「研究と商業化のギャップを埋める」ことを計画している。実行フェーズは、10週間を予定している。
- 長寿と暗号資産のつながり:同DAOは以前、ヴィタリック・ブテリン氏などの暗号資産関係者が寿命を延ばす研究に資金を提供することに強い関心を持っているとCoinDeskに語っている。1月には410万ドル(約5億4000万円)の資金調達ラウンドを終えた。
- ヘルスケアの研究を民主化:4月6日に可決された提案によると「アメリカの大学や国立研究所では数多くのエキサイティングな長寿関連研究プロジェクトが行われているが、プロジェクトのほとんどは商業化または投資可能な段階に達することはない」という。この取り組みは、こうした研究の資金調達プロセスの民主化とスピードアップを実現し、医療関連プロジェクトの資金調達のあり方を変える可能性を秘めている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:OpenSea Pro
|原文:OpenSea Goes Pro, Ralph Lauren Takes Crypto