トランプ前大統領は米政府倫理局(OGE)の書類によると、NFT販売で10万1ドル〜100万ドル(約1340万〜1億3400万円)を手にしたという。書類は、倫理監視団体Citizens for Responsibility and Ethics in Washington(CREW)が先に伝えた。
トランプ氏が描かれた4万5000枚のNFTカードは2022年12月に発売され、1日で売り切れた。同氏がニューヨークで罪状認否を行ったとのニュースを受けて、ここ数週間で価格が上昇した。
4月14日に提出された書類を見ると、トランプ氏はCIC Digital LLCとCIC Ventures LLCで「マネージャー、社長、秘書、財務担当」の職に就め、CIC Digital LLCの収入として10万1ドル〜100万ドルの「NFT」が記載されている。また、CIC Ventures LLCは講演で500万ドル以上を得ている。
NFTデータアグリゲーターのCryptoSlamによると、トランプ氏のNFTプロジェクトは販売開始以来、1900万ドル(約25億5000万円)以上の売上をあげている。しかしこの1週間で、このNFTを保有するアクティブウォレット数は13%減少して、208となった。
NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)のデータを見ると、トランプ氏のNFT保有者の65%はNFTを1枚しか保有しておらず、23%は2〜3枚保有している。
複数のウォレットは100枚以上を保有しており、さらに1000枚は一般には公開されず、資産の移動に複数ユーザーの承認が必要なスマートコントラクト・ウォレットのGnosis Safe Walletに保管されている。
トランプ氏がNFTコレクションで最大100万ドルを集めることができた理由は完全にはわからない。公式サイトには、NFTの収益は再選運動には直接使われないとあるが、それでもトランプ氏が個人的に収益の一部を手にしていることはわかる。
オープンシーによると、このNFTの二次販売には10%のロイヤリティがかかる。現在、最も高価なものは10ETH、つまり約2万ドル(約270万円)。ほとんどは0.3ETH(約630ドル、約8万4000)程度になっている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:collecttrumpcards.com
|原文:Trump Earned Up To $1M From NFT Sales: Filings