言うまでもなく、2022年は暗号資産にとってアンチテーゼとなった。暗号資産は2009年、壊れたグローバル金融システムの救済策として発明された。強欲な人物やペテン師を金持ちにするためのものではない──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい記事を厳選。今週は9本です。
CoinDesk「注目すべきプロジェクト 2023」:暗号資産の理念に立ち返る
CoinDeskは暗号資産の理念に立ち返り、課題を解決することで暗号資産の理念を実現するプロジェクトを探した。暗号資産がどのような課題を解決できるのかを議論し、エコシステム内の課題と世界全体の課題に大きくわけることにした。
そして、具体的な課題解決を目的としたプロジェクトを検討し、35以上のプロジェクトから19を選び出した。…続きを読む
ビットコイン、史上最高のESG投資か?
伝統的金融(TradFi)についてある程度の知識がある人なら誰でも、ESG投資について知っているだろう。「環境・社会・ガバナンス」を意味するESGは、社会的意識の高い投資家が投資判断の際に使う基準のことだ。一般的にESG投資を行う人は、リターンと同じくらい、自分の投資が世界にプラスの影響を与えることに心を砕いている。
ビットコイン(BTC)は史上最高のESG投資となるかもしれない。…続きを読む
プロジェクトを騙して稼ぐ“エアドロップハンター”とは?
「一晩で多ければ10個のアカウントを作成できる。難しいことではない。ありふれた作業だ。だから多くの人が『FOMO』(機会を逃すことへの恐怖:fear of missing out)に取り憑かれている」とエアドロップが主な収入源となっている33歳のウクライナ人イリヤ(Ilya)は語った。…続きを読む
ベテランユーザーに相次ぐハッキング被害、身を守る術は?
古くからの暗号資産(仮想通貨)保有者の間で、厄介な問題が発生しているようだ。Web3インフラの最も重要なパートの1つに影響が出ている。メタマスク(MetaMask)だ。
5000イーサリアム(ETH)以上、約1050万ドル(約14億2000万円、1ドル135円換算)相当が12月以降、さまざまなノンカストディアル・ウォレットを使っているベテラン暗号資産保有者たちから盗まれた。…続きを読む
アフリカでブロックチェーン・スタートアップの資金調達額が5倍増の理由
アフリカでブロックチェーンを活用するスタートアップが、2022年に調達した資金の総額は4億7400万ドル(約640億円)となり、前年から5倍以上に増加した。スイスに拠点を置くベンチャーキャピタルのCV VCがまとめた報告書で明らかとなった。…続きを読む
静かだった「NFT.NYC 2023」、だが周辺ではさまざまなドラマが
「NFT.NYC 2023」はマンハッタンに文字通り“熱気”をもたらした。4月12日〜14日の3日間、4月中旬としては異例の華氏80〜90度(摂氏27℃〜32℃)の暑さのなか、NFT.NYC 2023が開催された。
主要プログラムは、マンハッタン西部にあるニューヨーク最大規模のコンベンションセンター「ジャビッツ・センター(Javits Center)」で行われ、6000人を超える参加者が集まった。…続きを読む
「スーパーアプリ」はWeb3でこそ実現する
ツイッター(Twitter)のバージョン2、いわゆる「スーパーアプリ」が実現することはないだろう。だが、ツイッターのロゴをドージコイン(DOGE)のマスコットの柴犬に変えたことで、イーロン・マスク氏は少なくとも正しい方向にフェイントをかけた。
スーパーアプリというアイディアは、現実というよりも夢想に近い。多くの試みが失敗に終わっている。…続きを読む
状況は悪くない:評価額とM&Aで見る暗号資産業界
暗号資産(仮想通貨)にまつわるさまざまなトラブル(11月のFTX破綻、3月の暗号資産フレンドリーな銀行の取り付け騒ぎなど)は、暗号資産の生存能力に疑問を投げかけた。
しかし、ブロックチェーン企業や暗号資産マイニング企業の長期パフォーマンスを詳しく分析すると、そうした疑念は解消される。業界への投資は依然として活発であり、M&Aも堅調だ。…続きを読む
「AI開発停止」要求に潜む策略と危険
IT業界の大物たちが先月、GPT-4よりもパワフルなAI(人工知能)モデルのトレーニングを6カ月間停止するよう求める書簡に署名した。
この書簡は危険で、思慮深い市民を刺激するものだ。署名者たちは開発の一時停止によって、AIに潜むリスクを理解し、対応する時間の猶予を手にできると主張している。…続きを読む
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:Rachel Sun/CoinDesk