イーサリアム(ETH)は21日午後、CoinDeskのデータによると4月9日以来の安値となる1833ドルまで下落した。大型アップグレード「シャンハイ」が先週、問題なく実行されことを好感した上昇分をすべて失ったことになる。
ETHは当記事執筆時点、18日の高値2118ドルから13%以上下落。投資家がマクロ経済環境や暗号資産業界に関する不確実性を懸念するなか、24時間で5.3%下落した(日本時間23日10時30分時点は1860ドル付近)。
ETHは4月12日の「シャンハイ」翌日から上昇し始め、一時11カ月ぶりの高値を記録した。この1年の大半は2000ドル以下で推移していた。
ETHのみならず、暗号資産市場全体も下落している。ビットコイン(BTC)は2万7200ドル付近、24時間で3%以上下落し、18日の3万ドル超の高値から10%以上下落している。
暗号資産市場は、根強いインフレ、株式市場の動向、景気後退をめぐる懸念により下落し、ここ数日、弱さを見せているとオアンダ(Oanda)のシニア・マーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は20日、CoinDesk TVで語った。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ETHの過去1カ月の価格推移(CoinDesk)
|原文:Ether Erases All Gains From Shanghai Rally as Bitcoin, Other Crypto Prices Also Fall