ビットコイン(BTC)市場におけるレバレッジの利用状況を測定する重要な指標は下落を続けており、今後の価格ボラティリティは低いことを示している。
CryptoQuantによると、ビットコインの未決済建玉をデリバティブ取引所が保有する準備金で割った「推定レバレッジ比率」は4月26日、0.195まで低下し、2021年12月20日以来の低水準となった。
10月以降、比率は低下しており、レバレッジの利用状況が急激に低下していることを示している。
比率の低下は通常、デリバティブ市場の動きに対するスポット市場の感度が低下していることを意味する。つまり、26日に見られたような清算による価格の乱高下は今後、稀になる可能性がある。
一方で、ビットコインのボラティリティが低下すれば、暗号資産市場に多くの一般的な人たちが参加するようになるかもしれない。
FTXが昨年11月に崩壊して以来、ビットコインの推定レバレッジ比率は急激に低下している。FTXは永久先物商品で知られ、最大20倍のレバレッジ商品を提供していた。
推定レバレッジ比率の継続的な低下は、ビットコインの年初からの約75%の上昇がスポット市場主導であることを示している。一般的に、スポット市場は長期投資家の動きを表し、デリバティブ市場は機関投資家や熟練トレーダー/投機家の動きを示すと言われている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CryptoQuant
|原文:Bitcoin’s ‘Estimated Leverage Ratio’ Hits Lowest Since December 2021