Web3エコシステムは、人工知能(AI)の信頼性にまつわる問題を解決することに役立つ──。
イノベーションとデザインのコンサルティングを手がけるJourneyのチーフ・メタバースオフィサー、キャシー・ハックル(Cathy Hackl)氏は「私たちは皆、(AIの)信頼性に問題があることを知っている。これはWeb3コミュニティにとって大きなチャンスであり、信頼レイヤーとなり得る」と27日、「Consensus 2023」のAIとメタバースに関するセッションで述べた。
ハックル氏は、ポスト・スマートフォン時代には、拡張現実(AR)メガネや同様のウェアラブルデバイスがスマートフォンに取って代わると考えている。
「電話からメガネに移行したら、目や耳に入ってくるものすべてが『不動産のように価値あるもの』になるかもしれない。だがそれは、かなり恐ろしい考え方と言える」とハックル氏。
「そこでは、Web3レイヤーが信頼性を担保することを可能にし、自分が見ているものが正しいものであること、誰か特定の人のものであることを教えてくれるようになると考えている」
Web3をメインストリームにするための戦略について、ハックル氏は、制限を少なくする必要があると述べた。
またメタバースについて同氏は、現状を昨年の「メタバース・ハイプ」を経て、「誰もが懐疑的になっているメタバース・クールダウン」の状態と見ている。業界は「長期戦」を視野に入れていると語った。
「Web3もメタバースも、今は少し大変だと思う。だが、開発を続けよう。未来は、現場にいる私たち全員にかかっている」
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Consensus 2023/CoinDesk
|原文:Web3 Can Be ‘the Trust Layer’ to Counter Issues Raised by AI