中国政府の中央銀行にあたる中国人民銀行が、独自のデジタル通貨の発行を計画しており、数カ月以内にアリババやテンセントなどを通じて配布される見込みであることが分かった。Forbesが報じた。匿名の情報源によると、早ければ11月11日までに発行される見込み。同日は、中国のECが1年で最も売り上げを上げる「独身の日」として知られる。
Facebookのリブラに類似か
記事では、中国建設銀行で金融戦略部門のグローバルヘッドを務めたポール・シュルツ氏の話を紹介。中国工商銀行、中国銀行、中国農業銀行、アリババ、テンセント、銀聯などがこのデジタル通貨を受け取るかっこう。
上述の7団体が発行までに、13億人の中国の人民や人民元でビジネスをしている人にデジタル通貨を配布する計画という。
Forbesの記事はまた、複数の金融機関や企業が関わってデジタル通貨を発行するこの計画について、Facebookのリブラを想起させると指摘している。
文:CoinDesk Japan
編集:小西雄志、佐藤茂
写真:Shutterstock