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「暗号資産(仮想通貨)を買いたい。でも、種類が多すぎてどの銘柄を買えば良いのかわからない」という声は少なくない。本記事では、世界中で流通している仮想通貨の種類や日本国内で購入することができる銘柄をいくつか紹介する。
<記事のポイント>
- 仮想通貨の種類は2万種類以上あり、その代表格はビットコイン。ビットコイン以外を「アルトコイン」と呼ぶ。
- 投資する仮想通貨の選び方のポイントは、将来性と安全性、流動性の主に3つ。
- 初心者は時価総額が大きく、認知度が高めの暗号資産がおすすめ。具体的には、ビットコインやイーサリアムなど。
- 上級者は今後の価格高騰への期待感が高い暗号資産を選ぼう。海外メディアがどれくらい注目しているかも重要。
仮想通貨の種類は20,000種類を超える
2024年11月現在において、世界中で流通している仮想通貨の種類は20,000種類を超える(CoinMarketCap)。
ビットコインとアルトコインの違いとは?
仮想通貨は大きく分けてビットコインとアルトコインの2種類に分けられる。ビットコイン以外の仮想通貨はすべてアルトコイン(代替のコイン)と呼ばれる。なぜなら仮想通貨のほとんどは、ビットコインを基にしたものであり、根本的な仕組みに違いはないからだ。ただし、アルトコインの中でも時価総額が低く、知名度の低い仮想通貨に関してはメジャーなアルトコインとは別に草コインと呼ばれることもある。
種類の多い仮想通貨を選ぶためのポイント
種類の多い仮想通貨を選ぶためのポイントは下記の3つである。
- 開発者や開発目的から将来性を考える
- 国内取引所で安全性を重視して取引する
- 時価総額や流通量などの流動性
開発者や開発目的から将来性を考える
仮想通貨はさまざまな目的で発行されるため、その目的から将来性を考えることは今後価格が上昇する仮想通貨を探すことにつながる。仮想通貨は決済の手段だけでなく、送金の手段として利用され、独自のサービスにおけるプラットフォームとして開発されることもある。
具体的には、金融機関と提携した送金の手段に加えて、ゲーム内で使える通貨や、クリエイターへの投げ銭などさまざまな目的で仮想通貨が開発されているのだ。開発者が定期的に情報を発信し、将来性のある開発目的を持っている仮想通貨は長期的な価格の上昇に期待できる。
国内取引所で安全性を重視して取引する
仮想通貨には草コインと呼ばれる、時価総額は低いが注目されれば莫大な利益が期待できる銘柄もあるが、当サイトではこれを推奨しない。草コインはハイリスクハイリターンな投資対象であり、突然、通貨の価値が失われることも十分に考えられるからだ。また、草コインを取り扱うのは基本的に海外取引所であり、日本の国内取引所では取り扱われていないことがほとんどだ。国内取引所は厳正な審査をもとに選定した通貨のみを取り扱っており、信頼性が高い。安全性を重視して取引するなら、国内取引所を選択するのがいいだろう。
時価総額や流通量などの流動性
流動性が高く換金しやすい信頼性の高い仮想通貨を選ぶなら、時価総額や流通量から分析するのがよいだろう。時価総額は、発行された仮想通貨の合計額であり、現在の市場価格と流通量をもとに算出している。時価総額が高く、多く流通している仮想通貨は市場における人気や、信頼性も高く換金しやすいため、ユーザ同士で売買する取引所形式での取引では売買が成立しやすい。また、仮想通貨の時価総額ランキング1位はビットコイン(BTC)であり、2位のイーサリアム(ETH)に大きな差をつけている。
日本で買える代表的な仮想通貨一覧
20,000を超える種類の仮想通貨の中で、2024年11月現在において、日本国内で購入することが可能な代表的な銘柄は以下の通りとなっている(厳密に言えば、海外の取引所を利用すれば購入できる仮想通貨はかなりの数になるが、以下の表では日本の仮想通貨取引所を使って購入可能な主な仮想通貨を紹介する)。
通貨名 | シンボル |
---|---|
ビットコイン | BTC |
イーサリアム | ETH |
リップル | XRP |
ビットコインキャッシュ | BCH |
ライトコイン | LTC |
イーサリアムクラシック | ETC |
モナコイン | MONA |
ネム | NEM |
シンボル | XYM |
ファクトム | FCT |
リスク | LSK |
ステラルーメン | XLM |
クアンタム | QTUM |
ベーシックアテンショントークン | BAT |
エンジンコイン | ENJ |
ポルカドット | DOT |
エイダコイン | ADA |
コスモス | ATOM |
ジャスミー | JMY |
トロン | TRX |
ソル | SOL |
以下、続いては日本で買える仮想通貨に加え、現在は海外の取引所で取り扱われており、将来的には日本でも購入できる可能性が高そうな仮想通貨を、カテゴリー別にピックアップして紹介していく。
ちなみに時価総額トップ10は以下の通りとなっている。
順位 | 仮想通貨 | 価格 | 時価総額 |
---|---|---|---|
1位 | ビットコイン(BTC) | $94,829.94 | $1,876,228,879,289 |
2位 | イーサリアム(ETH) | $3,093.97 | $372,591,599,002 |
3位 | テザー(USDT) | $1.00 | $130,250,935,304 |
4位 | ソラナ(SOL) | $237.92 | $112,917,870,144 |
5位 | ビルドアンドビルド(BNB) | $608.53 | $87,634,192,528 |
6位 | エックスアールピー(XRP) | $1.13 | $64,158,885,265 |
7位 | ドージコイン(DOGE) | $0.3826 | $56,197,582,790 |
8位 | USDコイン(USDC) | $0.9999 | $37,893,808,139 |
9位 | カルダノ(ADA) | $0.8009 | $28,075,472,437 |
10位 | トロン(TRX) | $0.1966 | $16,981,119,585 |
初心者向け:時価総額・認知度が高め
ビットコイン(BTC):仮想通貨の「元祖」
世界で初めて作られた仮想通貨であり、最も高い知名度と時価総額を誇る。時価総額は圧倒的1位で、仮想通貨の市場価値の高さを示している。また、2021年9月には、アメリカのエルサルバドルで法定通貨として認定されたことも注目を浴びた。
専門家らは、今後の価格について、長期的に見れば上昇基調にあると分析しており、単発的に下落トレンドを取ったとしても価格上昇は手堅そうだ。仮想通貨を始めるなら真っ先に検討したい銘柄といえる。
イーサリアム(ETH):ビットコインに次ぐ知名度
2015年7月に作られ、ビットコインに次ぐ仮想通貨として世界的に知られている。時価総額はビットコインの半分以下と開きはあるものの、スマートコントラクト機能を搭載していることが最大の特徴であり、今後、NFTやメタバース市場の拡大に伴い、さらなる価値の向上が期待されている。
中級者向け:時価総額・認知度がやや高め
エックスアールピー(XRP):「国際送金」に特化した通貨
「国際送金を円滑かつ、ローコストにする」という明確な目的をもとに作られた仮想通貨である。「複数の通貨や決済手段の橋渡しができる」という高い利便性が特徴で、一般的に、目的やビジョンが明確な仮想通貨ほど値上がりする傾向にある。さらに、世界中の金融機関や企業との業務提携が進んでいることから将来性も高い。旧称は「リップル」。
エイダコイン(ADA/Cardano):「オンラインカジノ」に利用できる通貨
オンラインカジノでの利用を目的として開発され、リリース当初は価格が低迷したものの、大型のハードフォークや、著名人による大量購入が注目を集め、記録的な価格急騰を果たしたことで知られている。現在も技術的革新は進められており、取り扱う国内取引所も増えている。
ソル(SOL):ブロックチェーンプラットフォーム「Solana」の基軸通貨
急速に開発・利用が進むブロックチェーンアプリケーションを高い性能で支えるブロックチェーンプラットフォーム「Solana(ソラナ)」の基軸通貨である。2020年3月にローンチされたばかりにもかかわらず、時価総額ランキングでは上位に位置している。
上級者向け:今後の価格高騰への期待感あり
ポルカドット(DOT):「Web3.0」の実現を目指す通貨
Web3.0(ブロックチェーン技術による非中央集権型の新しいWeb上の世界)の実現を目指して作られた仮想通貨である。2020年8月上場の比較的新しい仮想通貨だが、2021年に価格が急騰し、時価総額も大きい。また、ブロックチェーン上で300以上のプロジェクトが進行しており、今後さらに知名度を上げる可能性があるため将来性は期待できる。
シータ(THETA):4K時代を担う通貨
動画サイト「THETA.tv」の構築・運営をするプラットフォームで使われる仮想通貨である。2018年にローンチされ、YouTubeの共同設立者がアドバイザーに参加していることからも信頼度は高く、将来性に期待されている。ブロックチェーン技術によって、高画質動画を低コストで運用することを実現しており、今後、4Kなどの高画質映像の市場拡大とともに価値が向上することが見込まれている。
国内の取引所では購入はできないが、日本語に対応しているBinanceなどにビットコインを送金すれば購入することが可能だ。
アトム(ATOM/Cosmos):海外メディアも注目
異なるブロックチェーン同士をインターネットのようにつなぐ「The Internet of Blockchains(インターネット・オブ・ブロックチェーン)」の実現を目指すプロジェクト「Cosmos(コスモス)」で使われる基軸通貨を指す。コスモス上では現在200以上のプロジェクトが進んでおり、中には大手取引所バイナンスが手がけるものもあり、注目度は高く、海外の仮想通貨メディアでも値上がりが予想されており期待値は高い。
ゲーム好きの人向け:ゲーム内で利用されている仮想通貨
エンジンコイン(ENJ):「マインクラフト」をプレイできる
NFTプラットフォームである「Enjin Platform」の基軸通貨で、ここでプレイできるゲームのアイテム購入や報酬などに使うことができる。また、ブロックチェーン上で世界的人気ゲーム「マインクラフト」をプレイできる「EnjinCraft」をリリースしたことも注目され、ゲームとの結びつきが強い仮想通貨の1つである。NFTブームの後押しを受け、2021年に20倍以上の値上がりを記録し、Enjin Platformのユーザーは2,000万人を超えており、最も注目度が高いと言って良い。
Axie Infinity Shards(AXS):モンスターを育てて稼ぐ
NFTゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」で使用できる仮想通貨であり、ゲーム内でモンスターを育成して、対人戦で勝利することでAXSを稼ぐことができる。2020年にローンチされた比較的新しい通貨だが、新しいサイドチェーンの導入やNFT人気の影響で2021年に価格が急騰した。現在は仮想通貨全体市場の動きに伴って下落基調ではあるが、復調が十分見込めるだろう。
日本の取引所ではAXSを直接購入することができないが、CoincheckやbitFlyerなどでイーサリアムを購入すればゲームを利用できるようになり、AXSを稼ぐことができる。
Green Mataverse Token(GMT):歩いて稼げる通貨
歩くことで稼げる「Move to Earn」のコンセプトを導入したNFTゲーム「STEPN(ステップン)」で使用できる仮想通貨である。2022年秋のアップデートによりゲーム内でGMTを稼げる機能も追加され、大手取引所への上場を果たすことで注目を浴び、時価総額も急上昇した。中国でのSTEPNのサービス提供が中止されるとの報道を受けて現在は価格が低迷しているが、今後の新規利用者の拡大に期待したい。
AXSと同様、まだ日本の取引所では購入できないが、注目度が高まってきていることから、近く取り扱いが始まる可能性は十分にある。いまはCoincheckなどでビットコインを購入し、海外の取引所を通じて購入する形だ。
【まとめ】特徴や信頼性を理解しておこう
これまで述べた通り、仮想通貨はたくさんの種類があるが、それぞれに特徴を持つ。「確実にこの仮想通貨が伸びる」ということは誰も分からないが、仮想通貨それぞれの目的や用途、信頼性を理解しておくことが上手に選ぶコツだ。
また、刻々と変化する市場の動きを見逃さないためにも、仮想通貨の価値上昇につながるニュースに対してアンテナを張っておくことも大切だろう。