分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)の取引高は4月、CCDataによると中央集権型取引所のコインベース(Coinbase)を上回った。5月の現時点もその傾向は続いており、このまま続けば4カ月連続となる。
ユニスワップの取引高は2月にコインベースを上回り、その後、両取引所とも取引高は減少したものの、以前としてユニスワップがコインベースを上回っている。
ユニスワップの4月の取引高は約370億ドル(約5億円)、約700億ドルを超えた3月からは大幅に減少。一方、コインベースの4月の取引高は約340億ドル、3月は約490億ドルだった。
CCDataのリサーチアナリスト、ジェイコブ・ジョセフ(Jacob Joseph)氏によると、3月にUSDコイン(USDC)が他のステーブルコインとともにドルペッグを逸脱したことが、ユニスワップの取引高増加の大きな要因になったという。
「トレーダーはこの期間の不確実性に対抗して、オンチェーン取引に目を向けた」と同氏はCoinDesk宛ての文書に記し、次のように続けた。
「最大の分散型取引所としてユニスワップは、市場の流動性低下と中央集権型取引所に対する規制強化をうまく利用できる有利なポジションにあった」
また、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価格が年初から回復傾向にあり、市場センチメントが向上したことがDEXへの関心を再び高めることにつながったとジョセフ氏は付け加えた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk/CCData
|原文:Decentralized Exchange Uniswap Trading Volume Outpaces Coinbase for 4th Consecutive Month