ビットコイン、2万8000ドル回復

暗号資産市場は、米債務上限問題が合意に達したと伝えられた後、アジア時間5月29日を上昇でスタートさせた。

当記事執筆時点、ビットコイン(BTC)は5%上昇の2万8249ドル、イーサリアム(ETH)は4.9%上昇の1917ドル。CoinDesk Market Index(CMI)は4%上昇して、1209となっている。

ビットコインは、債務上限問題が重荷となり、過去1カ月ではまだ2.8%下落となっている。

暗号資産運用会社BitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEOは「ビットコイン2万5000ドル付近でサポートを見つけ、今日の上昇の前に約2週間、横ばいで推移した。この動きが3万ドルまで続くかどうかはまだわからないが、近いうちにもう一度、重要なレジスタンスを試すことを期待している」とメールで述べ、さらに次のように付け加えた。

「反面、2万2000ドルと2万5000ドルの間のレンジは、強気投資家にとって信頼できるサポートとして機能している」

共和党のケビン・マッカーシー下院議長は週末、記者団に対して債務上限問題の合意にはまだ作業が残っており、28日中に法案を完成させ、31日までに採決の予定と述べた。

一方、バイデン大統領は声明で、今回の合意は「重要な前進」であり、妥協案であると述べた。

合意のニュースを受けて、アジアの株式市場も堅調な動きで週をスタートさせた。日経平均株価は取引開始30分で2%上昇、オーストラリアのASX200も1.18%上昇している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Rises Past $28K on Debt Ceiling Deal