先週末、大きく下落したソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ポリゴン(MATIC)は6月12日は落ち着きを取り戻し、いくらか損失を取り戻した。
当記事執筆時点、24時間でSOLは2.2%上昇、ADAは3.5%上昇、MATICは5.5%上昇(CoinGeckoのデータ)。先物のデータを見ると、建玉と清算は比較的少なく、動きはスポット取引が主導したようだ。
これらのトークンの開発元はこの数日、米証券取引委員会(SEC)の疑いに反撃する声明を発表し、投資家の信頼を取り戻そうとしている。
8日、ソラナ財団は「ソラナは証券ではない」と述べ、ある開発者は今後数週間でソラナ上での開発が勢いを失うことはないと語った。
カルダノの開発元IOGは9日、SECの提訴には「多数の事実誤認」があり、「いかなる状況においても、ADAは証券に該当しない」と述べている。
11日にはポリゴンラボ(Polygon Labs)が、MATICは「アメリカの外で開発され、アメリカの外で展開」されており、「幅広いグループが利用可能だが、いかなる時もアメリカをターゲットとしていない取り組みのみだった」と述べた。
先週初め、SECは暗号資産取引所のバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)などを未登録証券の提供など、複数の容疑で提訴し、複数のトークンを「証券」と名指しした。
具体的には、サンドボックス(SAND)、ファイルコイン(FIL)、アクシー・インフィニティ(AXS)、チリーズ(CHZ)、フロー(FLOW)、インターネット・コンピューター(ICP)、ニア(NEAR)、ボイジャー(VGX)、ダッシュ(DASH)、ネクソ(NEXO)が証券とされた。
10日、SOL、ADA、MATICは約30%も下落。オンチェーンデータによると、下落前に数百万ドル相当のMATICが大手マーケットメーカーのジャンプ・トレーディング(Jump Trading)とカンバーランド(Cumberland)から取引所に送られており、SECが名指ししたトークンを売却していたことを示している。
その中で、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、最大4.5%の下落にとどまった。
一方、TradingViewによると、ビットコイン・ドミナンス(暗号資産市場全体の時価総額におけるビットコインのシェア)は、10日未明に上昇し、2021年4月以来となる50%に近づいた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:カルダノの価格推移(CoinDesk)
|原文:SOL, ADA, MATIC Prices Stabilize as Foundations Hit Back on SEC Lawsuit Allegations