暗号資産（仮想通貨）ファンドは先週、8800万ドル（約123億2000万円、1ドル140円換算）の純流出となった。純流出は8週連続（Coinsharesのデータ）。
8週の流出額は4億1700万ドルにのぼり、年初の好調なスタートの後、市場が大幅に下落した時期と重なる。ビットコイン（BTC）は4月中旬に3万1000ドル付近となったが、先週は2万6000ドル付近で取引を終えた。
暗号資産別では、ビットコインは5200万ドルの純流出、8週の流出額は2億5400万ドル。イーサリアム（ETH）は3600万ドルの純流出となり、昨年のマージ以降、最大の流出額となった。
ライトコイン（LTC）、エックス・アール・ピー（XRP）、ソラナ（SOL）などはわずかに純流入となった。
「これは金融政策に関連したもので、現在、金利上昇に明確な終わりが見えず、投資家は慎重になっていると考えている」とCoinSharesは述べた。規制政策とともに、先週、米証券取引委員会（SEC）がバイナンス（Binance）とコインベース（Coinbase）を提訴したことが市場低迷のきっかけとなったことは間違いない。
今週は、13日に米インフレ率、14日に米連邦公開市場委員会（FOMC）による政策金利の発表など、多くの重要なマクロデータが発表されるため、規制政策の影響は小さくなるかもしれない。
｜翻訳：coindesk JAPAN
｜編集：増田隆幸
｜画像：CoinShares
｜原文：Crypto Investment Funds See 8th Consecutive Week of Outflows
