徹底したグローバル企業であるバイナンスと著名CEOであるチャンポン・ジャオ氏を、未登録証券の提供や顧客資金の混同などの容疑で提訴することで、SECはその手の届く範囲がアメリカを超えて広がっていることを証明しようとした──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、日曜日に読みたい10本を厳選。
バイナンス、生き残れるか?
米証券取引委員会(SEC)が世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)を提訴するというニュースが流れた後、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:通称CZ)CEOは、いつものようにツイッターに手を延ばした。CZの最初のツイートは「4」という数字だけで、SECのゲンスラー委員長がいくつかのテレビインタビューに控えて準備している頃に投稿された。
SEC、暗号資産に対する全面戦争──我々は何をなすべきか
先週、米証券取引委員会(SEC)がバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)を提訴したことで、アメリカ政府の3機関すべてを権力争いに巻き込み、暗号資産(仮想通貨)業界はアメリカから永久に撤退するかどうか、さらにデジタルマネーの将来を決める瀬戸際の戦いが始まった。
「ヒンマン文書」公開で注目──SEC vs リップル社の裁判の行方
「ヒンマン文書」がついに公開された。文書は、米証券取引委員会(SEC)とリップル(Ripple)社の間の法廷闘争において重要な役割を果たすと考える人もいる。リップル社は、エックス・アール・ピー(XRP)13億ドル相当を違法に販売したとしてSECから提訴されている。SECはXRPを「証券」と見なしている。
SECによる提訴──バイナンスとコインベース、共通点と相違点
米証券取引委員会(SEC)は、世界最大とアメリカ最大の暗号資産(仮想通貨)取引所、バイナンスとコインベースに対して、2日続けて大規模な提訴を行った。2つの提訴には共通点があるが、かなり大きな相違点もある。
大幅下落から1年──ビットコインとイーサリアム、変わらないこと、変わったこと
ちょうど1年前、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)(BTC)をはじめ、暗号資産市場は大きく下落した。あれから何が起きたのか、今回は何が違うのか。
暗号資産の現在の環境は、価格が急落した1年前とかなりの類似点がある。だが根本的な違いもあり、市場は1年前より良い状態にあるようだ。振り返ってみよう。
イーサリアムの本質を脅かすミームコイン詐欺
価値のないトークンの価格を絶え間なく吊り上げる行為は、イーサリアムブロックチェーンの評判を脅かし、存続に関わる脅威となっている。
ブロックチェーン × 債券:スマート債券が資本市場の長年の課題を解決
1988年公開の映画『ダイ・ハード』では、ニューヨーク市警の刑事が別居中の妻に会うためにロサンゼルスに行き、彼女の会社のパーティーに参加する。その最中にテロリストが建物を占拠し、パーティー参加者を人質に取る。
NFTレンディングの人気が上昇中──プラットフォームのやり方に懸念の声も
NFTfi──NFTとDeFi(分散型金融)を掛け合わせた最新テクノロジー──が台頭している。NFTfiは、NFT担保ローン、フラクショナル(分割)トークン、NFTのレンタルやレンディングなど、NFTに幅広いユーティリティと流動性を提供することを目的としたさまざまなツールの総称。
[解説]ビットコインNFT:Ordinal NFTの仕組みと発行手順
NFTは一般的に、イーサリアムブロックチェーンを基盤としたトークンとして知られている。だが最近では「ビットコインNFT」に注目が集まっており、「Ordinal NFT」「ビットコインOrdinals」とも呼ばれている。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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