ぺぺコイン等のクローン、人気を集めて数ドルを数十万ドルに変える

暗号資産(仮想通貨)市場の7月の最新トレンドは、人気ミームコインの再来と称するマイクロキャップに賭けることだ。

Pepe 2.0、Floki 2.0、Bobo 2.0といったトークンは、ほとんどが先週発行されたもので、人気トークンであるぺぺコイン(PEPE)、フロキ(FLOKI)、Bobo(BOBO)の新バージョンであるかのように装っているが関係はない。しかし、人気を集め、取引高は数百万ドルに跳ね上がり、数十万ドルの流動性を集め、数ドルをほぼ一夜にして6桁の富に変えた。

これらの熱狂のほとんどは数週間も続かないだろう。昨年は、英語の記事とマクドナルドのジョーク・ツイートに端を発したグリマスコイン(GRIMACE)に賭けた人々がいた。

誰でも数セントでスマートコントラクトを呼び出し、イーサリアム(または他のブロックチェーン)上でトークンを発行することができる分散型取引所の存在は、トークンが即座に発行され、流動性が供給され、すぐに取引されることを意味する。

7月4日の時点で、クローンの中で最も人気があると思われるPepe 2.0は、24時間で約700万ドル(約10億1000万円)相当が取引された。時価総額は1800万ドル(約26億円)で、先週のピーク時の4500万ドル(約65億円)から減少した。

あるウォレットは、最初のPepe 2.0を購入した900ドル(約13万円)を24時間以内に17万6000ドル(約2540万円)以上に変えた。分析によると、このウォレットはトークンの上昇に伴い、売却して利益を得ている

オンチェーン分析ツールBubblemapsは、ローンチ時にPepe 2.0の供給量の大部分を独占し、トークンを徐々に売却していると思われる一部の早期購入者の集中的な行動を指摘している。このような行動が、買い需要と初期購入者からの大幅な売却減少の中、大幅な価格吊り上げの一因となった可能性がある。

ペペコイン(PEPE)は投資家を魅了し続けており、過去2週間で80%近く上昇した利益を拡大する大口の買いも出ている。

Lookonchainのデータによると、2つのウォレットが7月3日に何百万ものトークンを購入しており、市場のニッチな部分が、間違いなく最も人気のあるミームコインであるドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)を凌駕しようとしているカエルをテーマにしたトークンに賭けている

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Pepecoin Knockoffs Turn Dollars to Fortunes in Strange New ‘2.0’ Play