ビットコイン(BTC)は2023年末までに5万ドル、2024年末までに12万ドルまで上昇する可能性があると、英銀大手のスタンダード・チャータード(Standard Chartered)銀行は7月10日、リサーチレポートで述べた。
同行は4月、ビットコインは10万ドルまで上昇すると予測しており、予測数字を引き上げた形だ。4月には価格上昇の要因として複数を上げていたが、その1つは銀行セクターの危機と述べていた。
「我々は現在、この予測は保守的すぎると考えており、したがって2024年末の目標数字には上振れがあると考えている」(レポート)
ビットコインは年初から約80%上昇し、現在3万100ドル付近となっている。
レポートは、価格を押し上げる要因の1つとして、マイナー(マイニング事業者)の収益性向上をあげている。
「ここでの根拠は、ビットコインの台帳を維持するのみならず、新たに発行されるビットコインの純供給量を決定するうえで、マイナーは重要な役割を担っているから」と、FXとデジタル資産のリサーチ責任者ジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は記している。
マイニングされたビットコインあたりのマイナーの収益性向上は、マイナーが現金収入を維持しながら、ビットコインの売却を抑えられることを意味し、ビットコインの純供給を減少させ、その結果、価格を押し上げることになるという。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Bitcoin Could Rise to $120K by End-2024: Standard Chartered