イーサリアムブロックチェーンのレイヤー2であるスタークネット(Starknet)は7月12日、アップグレード「クォンタム・リープ(Quantum Leap)」を行った。
クォンタム・リープは先週、テストネット「Goerli」で展開された後にコミュニティでの投票が行われ、投票者の97.91%がメインネットへの推進に同意した。
スタークネットブロックチェーンを運営するスタークウェア(StarkWare)のチームによると、テスト中の1秒あたりのトランザクション(TPS)はピーク時に90を数回記録したが、ほぼ一貫して37TPSだった。スタークウェア社は以前、米CoinDeskに対し、クォンタム・リープ後のTPSは3桁に達すると語っていた。
スタークウェアのウリ・コロドニー(Uri Kolodny)CEOは、プレスリリースの中でアンダーシュートを認めた。「このアップグレードは第3四半期中に数百のTPSを達成する可能性があり、ストレステストで目標を達成していることを確認したかった。この早い時点での数十のTPSは、我々を興奮させ、予想以上の成果を得ることができたと言っていいだろう」。
さらに、トランザクションの確認と報告に必要な時間である「Time-to-Inclusion」は約10秒で、予想よりも高かった。
「数字が物語っている。この数字は、どこにいようとすべてのデベロッパーにこのネットワークをテストしてもらうための招待状だ」とコロドニー氏は述べた。
プロジェクトのロードマップによると、スタークネットは今年後半にもアップグレードを予定しており、取引手数料の削減とブロック間隔の短縮によってブロックチェーンの拡張性を高めることを目指している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:スタークウェア社の共同設立者、イーライ・ベン・サッソン社長(左)とウリ・コロドニーCEO。(StarkWare)
|原文:Layer-2 Blockchain Starknet’s ‘Quantum Leap’ Upgrade Goes Live, for Speedier Transactions