ブロックチェーン技術開発大手のビットフューリー(Bitfury Group)は、ビットコインのライトニングネットワークの採用拡大を図るため、一連の開発ツールを発表した。
第三者を経由してペイメントチャネルでつながっていれば、誰に対しても送金することを可能にするのが、ライトニングネットワーク。現在、開発段階ではあるが、同社は2019年1月23日、同ネットワーク技術をサポートする商品リストを披露した。
発表されたツールには、オープンソースのライトニングウォレットや、支払いプロセスで必要なハードウエアとソフトウエアなどが含まれている。また、発表された「ピーチ(The Peach)」と呼ばれるパブリック・ライトニングネットワークノードを使えば、ビットコインのユーザーが支払いチャネルを開くことできる。
2018年にデビューした、いわゆるレイヤー2では、ライトニングは、ブロックチェーン上に直接情報を保存する必要はなく、ほぼ瞬時の確認スピードで取引(トランズアクション)を可能にする。
ビットフューリーは1月中旬、ライトニングテクノロジーを仮想通貨取引所の「BTCBIT」で利用できるようにすると発表している。ミディアム(Medium)などの記事でも述べられているが、これによりビットコインの利用は、より早く、より便利になり、安価な支払いをも可能にする。
ビットフューリーは2018年11月に、仏ベンチャーキャピタル「Korelya Capital」などから総額8000万ドル(約87億円)を調達。仮想通貨マイニングに使われるハードウエアを製造するほかに、同社は現在、世界的にブロックチェーンの採用を拡大するため施策を強化している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Toolkit image via Shutterstock
原文:Bitfury Releases Merchant, Developer Tools for Bitcoin’s Lighting Network