人工知能(AI)への投資は急成長しており、電気の発見やパソコンの登場よりも、アメリカの国内総生産(GDP)に大きな影響を与える可能性があるとゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)は8月1日のレポートで述べた。
「ジェネレーティブ(生成)AIには莫大な経済的可能性があり、普及後の10年間で、世界の労働生産性を年間1%ポイント以上押し上げる可能性がある」と同行のエコノミスト、ジョセフ・ブリッグズ(Joseph Briggs)氏とデベシュ・コドナニ(Devesh Kodnani)氏は書いている。
これらの投資は、2025年までに全世界で約2000億ドル(約28兆5800億円)に達する可能性があり、「導入と効率化によって生産性が大きく向上し始める」よりも前に行われると同行は述べている。
長期的には、AIへの投資はアメリカではGDPの2.5%から4%、他のAI先進国では同1.5%から2.5%に達する可能性があるという。
「これほど急速に成長しているにもかかわらず、AI関連投資がアメリカと世界のGDPに占める割合が現在は非常に低いことから、短期的なGDPへの影響は控えめになると思われる」とアナリストは述べ、これまでの投資は順調に進んでいるが、モデル開発に集中しているので、「ジェネレーティブAIがスケールアップするためには、ハードウェアとソフトウェアを大幅に強化する必要がある」と付け加えた。
AIの導入がアメリカ経済に大きな影響を与え始めるのは、2025年から2030年にかけてだろうとレポートは付け加えている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:AI Investment Could Reach $200B Globally by 2025: Goldman Sachs