コインベース、レイヤー2ブロックチェーン「Base」を来週一般公開へ

米暗号資産取引大手のコインベース(Coinbase)は、イーサリアムブロックチェーンのスケーリングプロトコルであるオプティミズム(Optimism)の「OP Stack」で構築したレイヤー2ブロックチェーン「Base」が8月9日に一般公開されると発表した。

Baseは7月に開発者向けに稼働し、ネットワーク上でアプリケーションをテストできるようになった。9日からは、ユーザーは自分のイーサリアム(ETH)をBaseに移動できるようになる。

この発表は、コインベースの第2四半期の収益報告に先立って行われた。また、コインベースは、クリエイターや開発者がBase上でアートを作成したりアプリケーションを構築したりできる一連のイベント「Onchain Summer」も開始している。このイベントには、コカ・コーラ(Coca-Cola)やゲーム大手のアタリ(Atari)、大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaなどが参加している。

Coinbase WalletのX(旧Twitter)アカウントは、メインネットが一般に公開される前であっても、Base上でイーサリアムを移動させることがすでに可能であると指摘した。

CoinDeskは、Duneのブロックチェーンデータを引用して、6800万ドル(約95億2000万円、1ドル140円換算)相当のイーサリアムが先週末に流入したと報じていた。

コインベースと同様、ベンチャーキャピタル会社アンドリーセン・ホロウィッツ(a16Z)もOP Stackを利用しており、「Magi」と呼ばれる独自のレイヤー2ロールアップを発表する予定。

Baseの開発者でコインベースのプロトコル責任者であるジェシー・ポラック(Jesse Pollak)氏はCoinDeskに対し、「Baseを発表して以来、我々の使命は明確で一貫している。今後10億人のユーザーと100万人の開発者をブロックチェーンに呼び込むことだ」とし、「今日、我々はその旅における次のステップを発表できることを嬉しく思う」と述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Coinbase Sets Public Launch of ‘Base’ Layer 2 Blockchain for Next Week