- シバリウム(Shibarium)は、安価な取引手数料を武器に、主に金融サービスとゲームに焦点を当てたエコシステムにユーザーを集めたいと考えている。
- シバリウム上のアプリケーションは、柴犬コイン(SHIB)の他、BONE、TREAT、LEASHを利用する予定で、需要が高まれば、これらの価格が上昇する可能性がある。
柴犬コインは、待望のレイヤー2ブロックチェーン「シバリウム」を稼働させると16日、担当者がCoinDeskに語った。シバリウムは、イーサリアムブロックチェーンのレイヤー2ネットワークで、取引手数料には柴犬コインを使う。
レイヤー2とは、レイヤー1ブロックチェーン(この場合は、イーサリアム)上に構築されたネットワークで、ユーザーに、より高速で安価なトランザクションを提供するように設計されている。安価な手数料を武器に、主に金融サービスとゲームに焦点を当てたエコシステムへのユーザー獲得を狙うレイヤー2は、少なくとも50は存在する。
DeFi(分散型金融)での活用
シバリウムは、柴犬コインを本格的なブロックチェーン・プロジェクトとして位置づけるための広範な取り組みの一部だ。
柴犬コインは、2020年8月に登場して以来、短期間で最大級の時価総額を持つミームコインとなった。だが開発者たちは、さらにDeFi(分散型金融)での活用を目指し、シバリウムによって柴犬コインにさらなる有用性を付加しようとしている。
シバリウムでは、アプリケーションは、柴犬コインの他、BONE、TREAT、LEASHを利用する予定で、需要が高まれば、これらの価格が上昇する可能性がある。
メタバースとゲーム
シバリウムは、DeFiに加えて、NFT分野が今後数年で拡大すると予想されるため、特にメタバースとゲームのアプリケーションに焦点を当てているようだ。
トークン保有者によって運営・管理される分散型自律組織(DAO)である「DoggyDAO」が導入され、シバリウム上に構築されるプロジェクトに資金を提供するという。
柴犬コインの人気は、テスト段階で作成された約2100万個のウォレットが証明しており、シバリウムが運用を開始すれば、すぐに活発な動きが見られるだろう。
シバリウムは、バリデーターとデリゲーターに依存するプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーン。バリデーターはノードを運営し、トランザクションを処理し、新しいブロックを作成してエコシステムの運営と全体的なセキュリティを確保する。
一方、デリゲーターは、トークンをネットワークにステーキングすることでバリデーターをサポートする。バリデーターとデリゲーターには、報酬としてガバナンストークンのBONEが与えられる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Shiba Inu’s Ethereum Layer-2 Blockchain Shibarium Goes Live Amid Push for DeFi Growth