投資の新しい選択肢として注目される「セキュリティ・トークン(ST)」。「デジタル証券」とも呼ばれ、不動産をはじめとする現実資産(RWA:Real World Asset)や株式・債券などの有価証券をブロックチェーン技術でトークン化したセキュリティ・トークンの国内市場は、2020年に改正金融商品取引法で「電子記録移転有価証券表示権利等」として位置付けられて以来、今年にかけて案件数が増加傾向にあり、世界に先駆けた独自の発展が期待されている。
CoinDesk JAPANは今年7月より、国内で発行される銘柄の集約と国内外のニュース掲載を中心に、継続的な情報発信を行う年間特集「セキュリティ・トークン最前線」を展開。
今回はその一環として、10月2日(月)と3日(火)に2日間にわたって、第一線で市場をつくるキーマンの方々を招き、「セキュリティ・トークン最前線 2DAYS SPECIAL〜キーマンが語る・注目プロジェクトの舞台裏〜」をオンラインで実施。新しい市場の現状とその可能性を紐解いていく。
Day1:国内最大300億円のタワマンで不動産ST発行:舞台裏から見る未来像とは?
■日時
10月2日(月)17:30〜19:00
■概要
3.0兆円(2023年4月末時点)を超える受託資産残高を有する国内大手の不動産運用会社のケネディクス・グループは今夏、東京都心に立地する評価額300億円のタワーマンションにおいて、セキュリティ・トークンを利用して資金調達。調達額は国内最大の134億円となり、野村證券が単独で販売を行った。
Day1は、注目の本案件当事者である2社を招き、さらにデジタルアセットの投資家に関するアンケート調査を行ったシンクタンクの専門家を交えて、具体的なディスカッションを展開し、新たな市場の今後をうらなう。
■スピーカー
中尾彰宏氏 | ケネディクス株式会社 執行役員 デジタル・セキュリタイゼーション部長
沼⽥薫氏 | 野村證券株式会社 執⾏役員 デジタル・カンパニー担当兼営業部⾨マーケティング担当
谷山智彦氏 | 株式会社野村総合研究所 未来創発センター デジタルアセット研究室長
Day2:オープン戦略が創るSTの未来:社債、動産、オルタナ資産への広がり
■日時
10月3日(火)17:30〜19:00
■概要
三菱UFJ信託銀行の次世代デジタル資産プラットフォームとしてスタートした「Progmat」の開発、および「デジタルアセット共創コンソーシアム(DCC、会員企業数214社)」の運営を担い、Progmatの「ナショナルインフラ化」を推進する株式会社Progmat。
グループとして、セキュリティ・トークンおよびブロックチェーン技術を、中期経営計画の中で重要技術と位置づけているほか、国内初のセキュリティ・トークンのセカンダリー市場を目指す「大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)」に参画している大和証券。
Day2は、企業や業界の枠を超えたオープン戦略でセキュリティ・トークンの未来を創る2社と、行政からは金融庁の太田原氏を招き、その発展にインパクトをもたらす直近の取り組みや多様なアセットへの展開についてディスカッションを行う。
■スピーカー
齊藤達哉氏 | 株式会社Progmat 代表取締役 Founder&CEO
板屋篤氏 | 株式会社大和証券グループ本社・大和証券株式会社 常務執行役員
太田原 和房氏 | 金融庁 企画市場局参事官
なお、両日ともモデレーターは、N.Avenue/CoinDesk JAPAN 代表取締役CEOの神本侑季が務める。
|テキスト:btokyo members
|編集:CoinDesk JAPAN