ビットコインETFはマーケティング戦略/ETFのチャンスはビットコインよりイーサリアム【週末に読みたい厳選10本】

「ビットコインETF」と聞いても、ピンと来ないかもしれない。しかし、金融界のお偉方が集まる部屋では、この言葉には非常に重みがある。なぜか? 上場投資信託とビットコインを結びつけることは、ビットコインが従来型金融の扉を叩いていると穏やかに主張することだからだ──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたいものを厳選。今週は告知を含めて10本です。

ビットコインETFは最高のマーケティング戦略

ビットコインETFは最高のマーケティング戦略

アメリカ最大規模の金融機関は、ビットコインのメッセージを売り込んでいるにもかかわらず、それに気づいてすらいない。現代のマーケティングは、目を引く広告や気の利いたスローガンに限定されるものではない。コンセプトがどのように提示され、どのようなストーリーが紡がれ、意思決定にどのような影響を及ぼすかが重要だ。

現在、ビットコイン(BTC)は単なる「魔法のインターネットマネー」やコードの羅列ではない。実際に、金融についての考え方を全面的に変えつつある。…続きを読む

ビットコインETFの議論では「勝ち負け」にこだわるな

ビットコインETFの議論では「勝ち負け」にこだわるな

数年にわたる市場低迷にもかかわらず、Web3業界に追い風が吹いてきた。規制の不確実性に関する長年の主張が証明され、米証券取引委員会(SEC)の暗号資産(仮想通貨)へのアプローチに対する痛烈な批判という形で、大きな政治的勝利がもたらされた。

ビットコイン信託をETF(上場投資信託)に転換するというグレイスケールの申請を却下したSECの論拠を、連邦判事が「恣意的かつ気まぐれ」と大げさな言葉を使って批判することは歴史的にも珍しい。…続きを読む

イーサリアム最高裁判所:「コードは法」に代わる提案とは

イーサリアム最高裁判所:「コードは法」に代わる提案とは

ブロックチェーンのイデオロギーとして「コードは法」という言葉がよく繰り返される。つまり、ネットワークの基礎となるプログラムは神聖であるべきで、深刻な緊急事態や存亡の危機が発生した場合でさえも、問題を解決する究極の権限をもたらすという考え方だ。

現在、イーサリアムブロックチェーン・エコシステムの有力者が、特定の極端なシナリオでは、プログラムではなく、人間が正義の優れた裁定者になるかもしれないという考え方を受け入れると明言している。…続きを読む

ETFのチャンス、ビットコインよりイーサリアムを購入すべき:K33 Research

ETFのチャンス、ビットコインよりイーサリアムを購入すべき:K33 Research

暗号資産市場分析会社K33 Researchは5日に出したレポートで、イーサリアム(ETH)はETF(上場投資信託)実現の可能性があることで上昇圧力が強化され、9月と10月にビットコイン(BTC)を上回るパフォーマンスになり得るとの見方を示した。

米国証券取引委員会(SEC)が最初のイーサリアムETFを承認または却下する最終期限は10月中旬であり、承認される可能性が高い。…続きを読む

ステーブルコインは高インフレ通貨からの逃避手段となる:レポート

ステーブルコインは高インフレ通貨からの逃避手段となる:レポート

テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)のようなステーブルコインのマーケットは、世界中の人々がステーブルコインを通じて米ドルにアクセスするようになるにつれて、今後数年間で数兆ドルの時価総額と数百兆ドルの取引高に成長すると予想される。オルタナティブ資産運用会社ブレバン・ハワード・デジタル(Brevan Howard Digital)がレポートで述べた。…続きを読む

現実資産(RWA)のトークン化:暗号資産の持続的成長の新たな波

現実資産(RWA)のトークン化:暗号資産の持続的成長の新たな波

厳しい「暗号資産(仮想通貨)の冬」の終えんを願いたい今、歴史は良い時代が戻ってくることを予見させてくれる。

高名なカルロタ・ペレス(Carlota Perez)教授によれば、テクノロジーは予測可能な波のような周期で普及し、高揚したバブルの後には、存在を脅かすと思われるようなバブル崩壊が続き、その後に長い成長の「黄金時代」が訪れるという。2001年、いわゆるドットコム・バブルが崩壊し、ニューヨーク・タイムズが「Dot-com Is Dot-Gone and the Dream With It(ドットコムは去り、夢も道連れに)」と宣言したとき、私たちはそのようなパターンを目の当たりにした。

時は流れ、私たちは今、20年以上にわたる何兆ドルもの持続的な成長と、旧来の経済の変革を目の当たりにしている。ペレス教授が予測したように、成長は、およそ20年ごとにバブルとバブル崩壊によって中断された。…続きを読む

森を守れ、Web3を使え

森を守れ、Web3を使え

2023年、私たちは最先端テクノロジーを活用して、この時代の最も重大な各種の環境問題に立ち向かい、解決する絶好のポジションにいる。Web3のデジタルで分散型のパラダイムは、もはや遠い未来の話でも、抽象的な概念でもなく、私たちの現在の現実だ。そして、特に森林破壊とそれに関連する環境問題の現在進行形の闘いにおいて、その可能性を最大限に活用する時が来ている。

森林破壊は気候変動、生物多様性、先住民社会に壊滅的な影響を及ぼす世界的な問題。欧州連合(EU)では最近、共同市場で販売される製品について、世界のいかなる場所でも森林破壊を助長しないことを義務づける法律が制定された。これは大きな前進だが、検証やコンプライアンスの面で複雑な課題も生じている。…続きを読む

ブロックチェーンとビューティ業界の親和性:3つの理由

ブロックチェーンとビューティ業界の親和性:3つの理由

どの業界でも、優れたコラボレーションは境界線を押し広げ、新しいアイデアや自己表現にチャレンジするよう顧客にインスピレーションを与える。美容業界が変わらず持ち続けてきた野心的なエネルギーとともに、スキンケアやメイクアップのブランドがWeb3に進出しているのも不思議ではない。…続きを読む

市場の低迷や規制リスクにも、暗号資産への投資意欲は変わらず:調査報告

市場の低迷や規制リスクにも、暗号資産への投資意欲は変わらず:調査報告

インドを拠点とする信用格付け会社Crisilの一部門であるCoalition Greenwichと暗号資産データプロバイダーのアンバーデータ(Amberdata)が9月6日に発表した報告書によると、不透明な規制環境と低迷する暗号資産市場は、資産管理マネージャーの暗号資産への関心をほとんど抑制していない。

報告書 「Digital Assets:Managers Fuel Data Infrastructure Needs(暗号資産:マネジャーがデータ・インフラ・ニーズを喚起)」によると、5月から6月の間に行った調査で、アメリカとヨーロッパを拠点とする資産運用会社およびヘッジファンドのバイサイド専門家60人のほぼ半数が、積極的に暗号資産を運用している。…続きを読む


【btokyo club 9月ラウンドテーブル】ウォレットの大競争時代が始まった!~トークン経済で爆ダウンロードされるウォレットとは?~

【btokyo club 9月ラウンドテーブル】ウォレットの大競争時代が始まった!~トークン経済で爆ダウンロードされるウォレットとは?~

CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueは、2023年7月より企業ビジネスリーダー限定のWeb3コミュニティ「btokyo club」を展開している。国内外のキーパーソンを招いた月一回のオフラインでのラウンドテーブルを軸に、基礎動画講座、交流会など、会員企業・関係者を交えたオンライン・オフラインでの相互コミュニケーションによって、日本のWeb3を後押しすることが目的。

9月は、Web3のマスアダプションの鍵を握ると言われている「ウォレット」がテーマ。海外からは暗号資産ウォレット「メタマスク(MetaMask)」を手がけるコンセンシス(ConsenSys)の海外展開責任者Laura Shi氏が参加。国内からはさまざまな立場でウォレット開発に携わる関係者が登壇する。…続きを読む

参加にご興味・ご関心を持たれた方は、フォームからお問い合わせください。

|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Shutterstock