イーサリアムのスケーリングネットワーク、オプティミズム(Optimism)のネイティブトークンであるオプティミズム(OP)は25日、今週末30日に行われるアンロック(ロック解除)による流通供給量増加を見据えて下落した。
流通供給量の3%がアンロック
Token.Unlocksによると、流通供給量の3%に相当する2416万OP(約3000万ドル相当、1ドル145円換算で約43億5000万円)が解放される予定。約1600万ドルがプロジェクトの中核的貢献者に対して発行される予定で、1400万ドルが投資家に割り当てられていた。
暗号資産(仮想通貨)プロジェクトでは、初期の投資家やインサイダーが割り当てを獲得した直後に大量に売却するのを防ぐために、供給量の一部をロックし、段階的に解放することがよくある。アンロックされると販売可能になるため、アンロックは通常弱気要因とみなされ、多くの場合価格の下落を引き起こす。ただし、投資家が先走りしてアンロックが行われる前に売却する場合もある。
上位50のデジタル資産の中で最低のパフォーマンス
CoinDesk Indicesのデータによると、OPは過去24時間で3.6%下落し、主にレンジ相場となっている暗号資産市場全体を大幅に下回っている。市場全体のパフォーマンスを示すCoinDesk Market Index(CMI)は同期間の下落率が0.5%に過ぎなかったが、OPが構成銘柄となっているセクター別のCoinDesk Smart Contract Platform Index(SMT)はほぼ横ばいになっている。
25日の下落により、OPは1週間で約10%の下落となり、上位50のデジタル資産の中で最悪のパフォーマンスとなった。
暗号資産サービスプロバイダー、マトリックスポート(Matrixport)は今月のレポートで、トークンのアンロックが市場の重しになっていることが一因で、アルトコインはビットコインに対して年内は苦戦する可能性が高いと予想した。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Optimism Slumps Most Among Crypto Majors Ahead of $30M Token Unlock