イーサリアム先物ETF、初日の取引高は低調

イーサリアムの先物ETF(上場投資信託)の取引が2日に始まったが、初日は低調なスタートとなった。

イーサリアムETF9種類が市場に登場

イーサリアム先物へのエクスポージャーを提供するETF計9種類が2日に市場に登場した。うち5種類はイーサリアム先物のみを保有し、4種類はビットコインとイーサリアムの先物を組み合わせて保有する。資産運用会社ヴァルキリー(Valkyrie)のビットコイン・ストラテジーETF(BTF)(まもなく改名予定)は、ビットコインのみのファンドとして約2年前から存在していたが、イーサリアムを戦略に含めるよう変更された。残りのETFは新しく発売された。

期待ほどではない取引高

ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は「イーサリアム先物ETF全体の取引高は期待ほどではない」と述べた。

2日に発売された新しいETFの中で人気の高いヴァンエク(VanEck)のイーサリアム・ストラテジーETF(EFUT)は、1口あたり平均約17ドル(約2550円、1ドル150円換算)で2万5000口弱取引され、ドル建ての取引高はわずか42万5000ドル(約7125万円)だった。

比較として、暗号資産が強気市場だった2021年10月に発売されたプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)は、初日のドル建て取引高が10億ドル(約1500億円)を超えていた。

暗号資産業界は、現物ビットコインETFと現物イーサリアムETFの両方について、以前から最近まで数多く行われている申請に対する米証券取引委員会(SEC)の決定を待ち続けている。グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は2日、50億ドル(約7500億円)近い規模のグレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)を現物ETFに転換する申請を行い、イーサリアムETFに参入した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Ether Futures ETFs See Low Volume in First-Day Trading