ビットコインに「下落リスク」、イーサリアムETFは低調なパフォーマンス

ビットコイン(BTC)は、最近の価格上昇を受けて短期的に反転するリスクがある一方、イーサリアム(ETH)先物上場投資信託(ETF)の悲惨なパフォーマンスが主要暗号資産(仮想通貨)を圧迫した。

FxProのシニア・マーケットアナリストのアレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏は米CoinDeskに対し、「ビットコインは上昇すると売られる傾向が続いており、200日移動平均線への新たなアタックに失敗した」と述べた。「ビットコインは最近、株式市場をアウトパフォームしてきたが、現在はインデックスの買いに対して後退している」。

「短期的には、ビットコインは上昇するよりも下落するリスクの方が高そうだ」と彼は言い、イーサリアムの弱気なパフォーマンスは、暗号資産への信頼を高めるものではなかったと付け加えた。

イーサリアムとビットコインは6つのETH/ETFが月曜日にアメリカで運用を開始し、トレーダーが商品への高い需要を期待していたため、1カ月ぶりの高値まで上昇した。

しかし、そのパフォーマンスは芳しくなかった。月曜日の各種ETFの取引高は200万ドル(約3億円、1ドル=150円換算)に満たず、週を通して取引高が少なかったため、アナリストは強気の見通しを修正し、代わりにビットコイン投資に軸足を移した。

このようなセンチメントは価格の重荷となり、イーサリアムは先週からのほぼすべての上昇を失ったが、ビットコインは概ねサポートレベルの上で推移している。

今週初めの利益確定売りとカタリストの不足を受け、主要暗号資産は過去24時間ほとんど動かなかった。ビットコインは0.5%、イーサリアムは1%下落し、エックス・アール・ピー(XRP)とバイナンスコイン(BNB)はほとんど変化しなかった。

カルダノ(ADA)は2.2%の上昇で、主要コインで唯一グリーンだった。また、Toncoin(TON)は8.8%急騰し、アバランチ(AVAX)も4%上昇、今週初めの上昇を継続した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin at ‘Risk of Falling,’ Ether ETFs Lacklustre Performance Dismays Traders