暗号資産カストディを提供する「Komainu」(コマイヌ:野村HD、Ledger、CoinSharesの合弁会社)が、英金融行動監視機構(FCA)の承認を獲得した。
同社は、FCAの新しいプロモーションルールが施行される直前の10月6日、FCAに登録された。新しいルールは、暗号資産企業に登録を義務付け、広告を承認し、利用者に適切なリスク警告を与えることができるようにするもの。違反した場合、最大2年の禁固刑が科される可能性がある。
FCAに登録された暗号資産企業は、同国のアンチマネーロンダリングルールを遵守しなければならない。登録企業は42社だが、2021年に登録制度を開始して以来、約300社からの申請があったと年初にFCAは発表している。
未登録の企業の中には、新しい広告ルールに対応するために、特定のサービスを停止したり、一部の顧客へのサービスを停止しているところもある。またBinance(バイナンス)のように、広告の承認を他社に依存しているところもある。Coinbase(コインベース)はWebサイトにリスク免責事項を追加したとCoinDeskに述べ、OKXはイギリス内での暗号資産の提供数を減らすなどの修正を発表した。
FCAはすぐに許可されていない企業のリストを更新、KuCoin(クーコイン)とHoubi(フォビ)をはじめ、100社以上の企業を8日、警告リストに追加した。