金融サービス大手フィデリティ・インベストメント(Fidelity Investment)傘下のフィデリティ・デジタル・アセット(Fidelity Digital Assets)が先週発表したレポートによると、ビットコイン(BTC)は貨幣であり、デジタル化が進む世界では魅力的な価値貯蔵手段であるという。
アナリストのクリス・カイパー(Chris Kuiper)氏とジャック・ノイロイター(Jack Neureuter)氏は「伝統的な投資家は、ビットコインを分析する際にテクノロジー投資の枠組みを使う傾向がある。そのため、ビットコインは『先行技術として、優れたテクノロジーに簡単に取って代わられるか、リターンが低くなる』という誤った結論に導かれる」と述べている。
しかし、「ビットコインの最初の技術的ブレークスルーは、優れた決済技術としてではなく、優れた貨幣の形態としてだった」と彼らは書いている。
「ビットコインは他の暗号資産(仮想通貨)とは根本的に異なる」と報告書は述べている。「最も安全で、分散化された、健全なデジタルマネー」であるため、他の暗号資産が貨幣商品としてビットコインを改善する可能性は低い。
ビットコインネットワークの成功は、他のネットワークの成功と相互に排他的なものではないと報告書は主張する。
報告書によると、世界最大の暗号資産のリターン・プロファイルは、2つの強力な追い風によってもたらされている。それは「広範な暗号資産エコシステムの世界的な成長と、伝統的なマクロ経済状況の潜在的な不安定性」だ。
「ビットコインは、それに続く他のすべての暗号資産とは別個に、第一に考えるべきであり、このセクターへのエクスポージャーを得ようとする伝統的なアロケーターのエントリー・ポイントとして見るべきだ」と報告書は付け加えている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Is Fundamentally Different From Other Cryptocurrencies: Fidelity Digital Assets