国際的な基準設定機関であるバーゼル銀行監督委員会(BCBS)が10月17日に公表したガイダンス案によると、銀行は暗号資産(仮想通貨)への投資活動に関する定量的・定性的情報を開示しなければならない。
この計画は、シグネチャー銀行(Signature Bank)やシリコンバレー銀行(Silicon Valley Bank)のような暗号資産に関連した金融機関に影響を与えた混乱を受け、銀行がビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような裏付けのない暗号資産を保有することを抑制するために、委員会がすでに課している高額の資本要件に追加される。
スイスのバーゼルに本部を置く中央銀行のネットワークである国際決済銀行(BIS)に関連する委員会は、2025年に発効する予定のこの提案の下では「銀行は、暗号資産に関連する活動の定性的情報、暗号資産へのエクスポージャーに関する定量的情報および関連する資本要件と流動性要件を開示する必要がある」と述べている。
「開示のための共通のフォーマットは、市場規律の行使を支援し、銀行と市場参加者の間の情報の非対称性を低減するのに役立つ」と付け加えた。
この計画は、2008年の金融危機の再来を避けるために伝統的な金融機関に対する規範を設定する委員会によって2週間前に公表されたもので、2024年1月まで協議の場が設けられる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Banks Must Disclose Crypto Exposures, Global Regulator Says