アメリカ証券取引委員会(SEC)によるビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)の承認に対する楽観的な見方が広がり続けているとJPモルガン(JPMorgan)は10月25日の調査報告書で述べた。
この楽観的な見方は、ビットコインが他の暗号資産(仮想通貨)を大きく上回っていることによるものだと報告書は述べ、時価総額最大の暗号資産が最近年初来高値を更新したことにも言及している。
ニコラス・パニギスツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏率いるアナリストは「この最新の動きには機関投資家の参加があったようだ」と書いている。
同行の暗号資産先物市場の分析は、この主張を裏付けている。
アナリストはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に言及し、「機関投資家が主に使用するCMEビットコイン先物に基づく先物ポジションのプロキシは、過去1週間で急上昇し、今年の最高水準に達しただけでなく、FTX崩壊前の2022年8月に見られた水準にまで上昇した」と書いている。
JPモルガンによると、CMEのイーサリアム(ETH)先物に相当する先物ポジションのプロキシは、依然として低迷しているという。
最近の上昇への機関投資家の参加は、ビットコインの流動性の分析でも見られると報告書は述べている。大規模なウォレットに大量のBTCが流入しており、これは機関投資家の需要を示している。
これは「ビットコインの上昇が小規模なウォレットに主導され、個人投資家によってさらに牽引された」前四半期とは対照的だと報告書は述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin’s Recent Outperformance Fueled by Institutional Demand, JPMorgan Says