ビットコイン(BTC)のマイニング業者は産業規模に進化しており、北米は中国よりも市場シェアを伸ばしていると投資会社のバーンスタイン(Bernstein)が、アメリカでの同セクターの調査を開始した10月30日の調査報告書で述べた。
バーンスタインはライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)をアウトパフォームのレーティングで目標株価15.60ドル、クリーンスパーク(CleanSpark)を同じアウトパフォームで目標株価5.30ドルと評価している。
アナリストのゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は、この2つのマイニング会社について「強力な操業優位性(自力採掘モデル)、低生産コスト(低電力コスト)、高い流動性、負債のないバランスシートを持つ市場シェアの統合者」だと書いている。
バーンスタインはマラソン・デジタル(Marathon Digital)にマーケットパフォームのレーティング、目標株価8.30ドルをつけている。同社は最大のマイニング業者だが、「並以下のコスト(コスト曲線の真ん中)で負債があり、運用上の優位性がない(ホスティングパートナーに依存)」と指摘している。
報告書は、ライオットとクリーンスパークについて「AI/高性能コンピューティングに能力を振り向けた一部のマイナーとは異なり、ビットコインの自己採掘能力に反循環的に投資している」と述べ、サイクルが転換するにつれて、この「反循環的なBTC能力が報われる」ことを期待していると付け加えた。
「ビットコインの価格サイクルは、ビットコインの半減と同期した4年パターンをたどっている」とバーンスタインは述べており、2024年から27年のサイクルでは、世界最大の暗号資産(仮想通貨)は「2025年半ばまでにそのサイクルの最高値の15万ドルまで上昇する」と予想している。
次のビットコインの半減は2024年4月と予想され、「勝ち組のビットコイン・マイナーは、エクスポージャーを得るためのハイベータな方法だ」と報告書は付け加えた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:クリーンスパークのザック・ブラッドフォードCEOとマット・シュルツ会長。ジョージア州カレッジパークにある同社のマイニング施設で。(Eliza Gkritsi/CoinDesk)
|原文:Quality Bitcoin Mining Stocks Offer a Good Way to Gain Exposure to the Next Bull Run: Bernstein