ハイパーレジャー理事会にイーサリアム共同創業者ジョー・ルービン氏が参画

イーサリアム(ethereum)共同創業者ジョゼフ・ルービン(Joseph Lubin)氏が、ハイパーレジャー(Hyperledger)の理事会に加わることになった。 ハイパーレジャーはリナックス財団(Linux Foundation)主導のブロックチェーンコンソーシアムである。

ルービン氏が設立したイーサアム開発のスタートアップであるコンセンシス(ConsenSys)が、ハイパーレジャーのプレミアメンバーになることによるもので、同社が2019年9月11日(現地時間)に発表した。

同社によると、ブロックチェーン間の相互運用性を探るグループに加わり活動する予定で、他に「事業用途のブロックチェーン環境」をサポートする規格の推進も行う。

同社のペガシス(PegaSys)・プロトコルエンジニアリンググループは最近、元々パンソン(Pantheon)という名前だったイーサリムクライアントを当該グループに加え、ハイパーレジャー・ベス(Besu)プロジェクトとしている。これは「オープンな開発と展開」のためのプラットフォームの提供が目的であり、ハイパーレジャーにとって最初のパブリックブロックチェーン対応のものになると同社は語る。

「ペガシスとコンセンシスはオープンソースソフトウェアに尽力してきたが、ハイパーレジャー・ベスを加えることがその表れとなる。何万ものノードを伴うパブリックネットワークは、来たる多種多様な資産と資源をトークン化する世界に最適なものだ」とルービン氏は述べる。

ハイパレジャーはいまや、金融、銀行、IoT、サプライチェーン、製造業、テクノロジーなど業界を超えて270社以上の会員企業を抱える。理事会には現在、コンセンシスを含む22社のプレミアメンバーが名を連ねている。

「技術や協働する仲間が増えるほど、ブロックチェーン技術を使ったソリューションのための強力な基盤を共に築くことができる」とハイパレジャーの常任理事ブライアン・ベーレンドルフ(Brian Behlendorf)氏は語った。

翻訳:下和田 里咲
編集:T.Minamoto
写真:Joseph Lubin image via CoinDesk archives
原文:Ethereum Co-Founder Joe Lubin Joins Hyperledger Board