ソラナ、5%下落──FTXが約45億円相当を取引所に移動

FTXは11月6日、約3000万ドル(約45億円、1ドル=150円換算)相当のソラナ(SOL)75万個を暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)とクラーケン(Kraken)に移し、売却への第一歩を感じさせることによってSOLの価格を24時間で5%下落させた。

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これまでのところ、破産したFTXの資産は、トークンに売り圧力をかける可能性のある一連の取引で、1億200万ドル(約153億円)相当のSOLが取引所に移された。

SOLはFTXのバランスシート上で最大の資産であり、総額は11億6000万ドル(約1740億円)強であるとCoinDeskは以前報じた

このトークンは先月70%近く上昇し、前年比で10%上昇しているが、FTX崩壊の日が近づくにつれ、価格は最近の上昇による14カ月ぶりの高値から15%下落した。 迫り来る売り圧力で勢いを失っている可能性がある。トークンのステーキングを解除して取引所へ移管することは資産清算の第一歩だが、財産はまだ売却されていない。

今年初め、アメリカ証券取引委員会(SEC)は訴訟でソラナが有価証券に該当すると主張したが、ソラナ財団がSECの主張に公に異議を唱え、リップル社も部分的な勝利を収めたため、市場のボラティリティは低下した。専門家はこれがSECの暗号資産戦争における後退の始まりだったと述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Lookonchain
|原文:SOL Drops 5% as FTX Estate Transfers Tokens to Binance, Kraken