- Ordinalsのインスクリプションが再び増加する中、ビットコインブロックチェーンのネットワーク手数料は7ドル近くまで急騰した。
- CryptoSlamのデータによると、8日にはビットコインブロックチェーンがNFT販売量でイーサリアムブロックチェーンを上回った。
ビットコインブロックチェーンでNFTを発行する仕組みであるOrdinalsの人気が再燃する中、ビットコインの手数料は今年5月のミームコインの流行以来の最高水準に急騰した。
BitInfoChartsのデータによると、8日時点のビットコインブロックチェーンの平均手数料は6.84ドルで、8月に記録した最低値の0.64ドルから約970%上昇している。
暗号資産管理会社21シェアーズ(21Shares)は8日のレポートで、この手数料急騰はOrdinalsでのNFT発行増加によって引き起こされており、過去2週間で190万件近くのインスクリプションがブロックチェーンにアップロードされたと指摘した。
CryptoSlamのデータによると、ビットコインブロックチェーンは過去24時間のNFT販売量(ウォッシュトレードを除く)でイーサリアムブロックチェーンを抑え、トップになった。
Ordinalsは、短命だったミームトークンブームを背景にして今年の春に需要が急増し、手数料は約2年ぶりの高値にまで上昇した。大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)は今週OrdinalsのトークンORDIを上場させ、価格はほぼ2倍になったが、8日には上げ幅を縮小した。
21シェアーズのアナリストらは、「Ordinalsはミームコインの実装に限定されているが、ビットコインのブロックスペースに対する需要増大を示している」と述べた。
レポートでは、Ordinalsの人気復活はビットコインマイナーの収益にも貢献していると指摘された。現在、手数料が収益の約8.5%を占めている。
2024年4月に予想される、4年に一度のビットコイン半減期が近づいており、ブロック報酬が半減することになるため、これはマイナーにとって特に重要だ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:21.co/Dune Analytics
|原文:Bitcoin Fees Soar Nearly 1,000% Since August as Ordinals Are Back in Vogue